婚姻色
婚姻色
婚姻色
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/28 01:18 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動婚姻色(こんいんしょく、米: Breeding color)とは魚類や両生類、爬虫類、鳥類などの一部の動物種で繁殖期に現れる平常時とは異なった体色や斑紋である。これは雌雄ほぼ同じ形に表れるものもあるが、別の形で現れる例が多く、性的二形の例である。あるいは片方だけに顕著な例もある。これらは異性の識別や性行動の触発に役立つとされる。特に雄がディスプレイをする種では雄に派手な例が多い。
魚類の婚姻色
多くの種に現れ、派手な事が多い。ウグイやベニザケでは雌・雄ともに見られるが、オイカワやヨシノボリ、タナゴなど多くは雄のみであったり雄の方が著しかったりする。婚姻色の他に「追星」(おいぼし)と呼ばれるブツブツとした白斑が現れる種もある。
両生類の婚姻色
トノサマガエルは晩春~初夏の繁殖期になると雄だけが緑色だった体色が黄色がかってくる。その上指には婚姻瘤という膨らみが形成される。
アカハライモリはその名の通り通常は真っ赤な腹に黒い背をしているが、繁殖期になると雄の耳腺や尾は紫色になる。
爬虫類の婚姻色
カメレオン科の中には雄の婚姻色の他、産卵前の雌が呈する「妊娠色」のある種がある。
鳥類の婚姻色
鳥類にはつがいの形成期から繁殖期の前半期にかけて、嘴(くちばし)や脚などに特異な色が見られるものがある[1]。例えば、コサギの足の指は非繁殖期は黄色だが、つがいの形成期から繁殖期の前半期にかけて婚姻色の桃色に変化する[1]。
脚注
婚姻色(こんいんしょく、英: naptial color)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 06:02 UTC 版)
「魚類用語」の記事における「婚姻色(こんいんしょく、英: naptial color)」の解説
産卵期(サケ科では特に河川遡上期)に現れる独特の色彩。産卵期に最も顕著になり、これを過ぎると消失する。雄に現れることが多い。二次性徴で体色に変化が現れる。サケ科では海洋生活をしていたころの銀色が黒ずみ、赤や橙系統の色が加わって鮮やかになる。
※この「婚姻色(こんいんしょく、英: naptial color)」の解説は、「魚類用語」の解説の一部です。
「婚姻色(こんいんしょく、英: naptial color)」を含む「魚類用語」の記事については、「魚類用語」の概要を参照ください。
「婚姻色」の例文・使い方・用例・文例
婚姻色と同じ種類の言葉
- 婚姻色のページへのリンク