【制圧射撃】(せいあつしゃげき)
suppression fire
必中を期待せず、敵の行動を抑圧する目的で適当に火器を発射する事。
人間は誰しも銃声・砲火・爆音が響く中で冷静に作業を続ける事はできない。
実際に弾痕や爆発を目撃した場合はなおさら、作業を放り出して身の安全を図ろうとする。
当然、この時に中断される「作業」には敵への反撃、狙撃手の捜索、撤退、機動なども含まれる。
つまり、適切な時期に銃砲弾を撃ち込む事で、命中しなくても敵を数秒ほど「制圧」しておく事ができる。
フルオートなどで定期的に弾丸を送り込み続ければ、弾丸が切れるまで制圧を続けられる。
また、迫撃砲や榴弾砲、近接航空支援は火力のみならず心理的衝撃も大きく、相当な広範囲を制圧できる。
機関銃の登場以来、塹壕戦の時代から続く基本的な歩兵戦術の一つである。
機動する味方が攻撃を受けないよう援護するため、また敵の機動を阻止するために用いられる。
現代の歩兵部隊では分隊支援火器を持つ兵士が敵歩兵への制圧射撃を担当する。
制圧射撃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/02 08:28 UTC 版)
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制圧射撃(せいあつしゃげき)とは、火力支援の手法の1つ。対峙している敵勢力に対して間断のない射撃を加え続けることによって敵の自由行動を阻止し、味方の行動機会を作るために行われる攻撃である。通常は短時間だけ行われる。
歩兵の基本戦術の1つであり、味方が攻撃や撤退のために掩体を出て移動する間、敵の攻撃を牽制することで援護する目的で行われることが多く、機関銃による連続射撃がこの目的に適う。制圧射撃時の短時間に多数行われる射撃は、一般に「弾幕」と呼ばれる。
制圧射撃をし、敵の行動を防ぎ、その隙に他の部隊を前進させる。次に前進した部隊が制圧射撃を行い、制圧射撃をしてくれた部隊を更に前進させる。これを繰り返すことによって、目的の陣地などに肉薄するのである。
近年では白兵戦は行われないことが多いため、専ら他の目的、例えば工兵の爆破支援のためや、簡易レーダー基地誘導装置設置などのために行われる場合が多い。
制圧射撃は射撃量だけでなく発砲音による威圧も重要とされている[1]。一方でM27 IARのような射撃精度の高い銃器を使えば発砲音を考慮しない制圧射撃も可能である[1]。
脚注
- ^ a b Gina Cavallaro (2011年7月19日). “IAR wins over skeptical Marine infantrymen”. Marine Corps Times 2015年7月30日閲覧。
関連項目
制圧射撃
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