開発後のネーベルヴェルファー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 05:51 UTC 版)
「ネーベルヴェルファー」の記事における「開発後のネーベルヴェルファー」の解説
こうして開発されたネーベルヴェルファーは、主に東部戦線に配備され、各地で十分な威力を発揮した。1発あたりの命中率は期待できないが、制圧射撃用としては最適で、また、より小型なロケット弾を大量に投射するソ連軍の翼安定式ロケット弾よりは命中精度が高く、1発あたりの威力も高かった。しかし、通常の野砲などに比べ射程が短く、より前線に配備されるため、敵歩兵や戦車との直接交戦による損害も大きかった。このため、自走化することで生存性を高めたパンツァーヴェルファーが開発され、共に第三帝国崩壊まで使用されることとなった。なお、21cmロケット弾は迎撃戦闘機に搭載され、爆撃機編隊に対する攻撃にも用いられた。 ティーガー戦車のエースである戦車兵オットー・カリウスはその著作の中で、ネーベルヴェルファーによる攻撃前の準備砲撃が、誤って味方歩兵の中に着弾したのを目撃、敵のカチューシャ・ロケットランチャーよりも甚大な被害を与えたと記述している。
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