始動トルク
エンジンの始動可能回転を得るためのトルクをいう。必要トルクは、エンジン形式(ガソリン、ディーゼル)、排気量、気筒数、圧縮比、バルブ機構などに左右される。通常、低外気温(-30℃)始動時に潤滑油の粘性アップ、摺動部の抵抗増が加わり、要求トルクが最大となる。スターターモーター出力、リダクションギヤ比、バッテリー容量およびケーブルサイズなどを最大必要トルク確保に合わせて決定する。
同義語 クランキングトルク参照 起動トルク
起動トルク
停止しているエンジンを、静止摩擦に打ち勝ってクランクシャフトを回転させるのに必要なトルク。スターターの駆動トルクは、これによって設定される。エンジンが始動するためには、内部摩擦力および圧縮圧力に抗してクランクシャフトを起動(自転)回転数まで上昇させなければならない。スターターモーターの出力は、駆動トルクが温度によって変化しても十分対応できるように定められる。また逆に、エンジンが駆動を回転させようとする場合は駆動トルクという。この駆動トルクはエンジントルクに総減速比と伝動効率を乗じた値になる。
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