総減速比
クルマはエンジン回転数を、トランスミッションとデフの2箇所で減速している。2箇所の減速比を掛けたものを、総減速比、あるいは全減速比という。総減速比はタイヤ径とともに、エンジン回転数と車速の関係を表す数値となるが、エンジン回転が1000rpm時の車速をV1000といい、4速では約30km/hで、この値の大小が減速程度を示す評価数値として使われている。トランスミッションの各チェンジ段位の総減速比は車速守備範囲を表すものでもあるが、駆動力、走行抵抗線図上において、1速は最大登坂勾配とその速度から決め、中間段位は勾配と段位の最高速度から、上段位は最高速度を得るように決定する。
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