ケセラセラ
英語:Que Será, Será
ケセラセラ(西: Que Será, Será)とは、一般に「なるようになる」と和訳される言い回しです。「物事は勝手にうまい具合に進むもの」「だからあれこれと気を揉んでも仕方がない」「成り行きに任せてしまうのがよい」という意味合い・含蓄のある言い回しと解釈されます。
「ケセラセラ」は元々は映画の主題歌のタイトルです。映画と主題歌が世界的に有名になったことで、「ケセラセラ」という言葉も広く知られるようになり、やがて慣用句の一種のように見なされるようになった、という経緯でがあります。
ケセラセラ(Que Será, Será)はスペイン語の語彙を用いて表現されていますが、元々スペイン語圏ではこのような言い回しはなかったようで、「ケセラセラ」は曲のタイトルとして考案された一種の造語的表現と解釈されています。英語に置き換えると「Whatever will be, will be.」となり、すんなり意味が通ります。日本における和製英語のような、いわゆる「なんちゃってスペイン語」であった可能性が非常に高いという次第です。
「ケセラセラ」は映画主題歌として第29回アカデミー賞(歌曲賞)を受賞しています。
「ケセラセラ」の他に、「明日は明日の風が吹く」という言い回しも、「あれこれ気を揉まずに成り行きに任せてしまおう」という意味合いで用いられる表現として、よく知られています。
「明日は明日の風が吹く」は、映画「風と共に去りぬ」に登場する名台詞としてよく知られています。同作品はアメリカ映画であり、原文は「Tomorrow is another day.」であり、文字通りに訳せば「明日は(今日とは)別の日」といったところ。「風が吹く」という要素は意訳と捉えられます。
日本語表現としては、江戸時代に上演された歌舞伎の演目の中に「明日は明日の風が吹けば~」という台詞がある、とされます。映画「風と共に去りぬ」の翻訳者が、この歌舞伎の台詞を念頭においていた、という推察は可能かもしれません。
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