マッド・ロッギング

泥水検層
【英】: mud logging
同義語: マッド・ロッギング
ビットで掘削され、泥水によって地表に回収された地層の掘りくずを調査、分析して得た情報を記録することである。以前は、泥水中のガスの濃度測定を主体として、ポンプ・スピード、掘進率計算、掘りくず採取などを行っていたが、現在では、地化学的な分析、数種類の掘削パラメーターの監視、記録、計算などが行われている。泥水検層の測定項目は、主に次のとおりである。(1) マッド・ガス測定:連続的にマッド・ガスの量を調べることと、断続的にガスの成分を分析測定することがある。(2) カッティングス・ガス測定:掘りくず中のガスを抜き出して測定する。(3) 掘削データ測定:坑井の深度、掘進率、ロータリー・テーブルの回転とトルク、ビット荷重、ポンプ・データ、ピット・レベル、フロー・レートなどの掘削に重要なデータを測定する。(4) 泥水性状の測定:泥水の比重、温度、導電率などを測定したり、泥水の蛍光分析などを行う。(5) 岩質調査:地表で掘りくずを採取し、地質、頁岩{けつがん}密度、蛍光反応などの調査、および流体分析を行う。 |

マッドロギング Mud logging
日本語では泥水検層。掘削作業の効率化と安全確保および油ガス層やその他の地層状況を把握するため、深度、ビット荷重、ポンプ・ストロークなど各種掘削パラメータを測定すると共に、泥水中に混入するカッティングスやマッドガスを調査・分析・記録する作業。深度を基準にして掘進率、マッドガス、岩相(カッティングス)などを記載した泥水検層柱状図が作成される。1950年代、米国における油井掘削において採用された技術であるが、60年代後半にはガスクロマトグラフが導入され地化学的分析が加わり、70年代後半には計測用ミニコンが測定システムに取り入れられ、現在ではコンピュータ・ネットワークにより、掘削や地質の技術者が坑井元に限らず、遠隔地においても同時に掘削状況を把握できるようになっている。 | |
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泥水検層 Mud logging
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