キュポラ【cupola】
読み方:きゅぽら
キューポラ【cupola】
クーポラ【(イタリア)cupola】
キューポラ
キューポラとはラテン語で樽という意味のCupaから出ており、英語化されてCupolaとなった。縦型円筒形のシャフト炉の代表的なもので、連続出湯型の溶解炉のことである。炉底よりある高さまでベッドコークス(床積みコークス)といわれるベースになるコークスを詰め、その上から地金(鉄材料) とコークス(追い込めコークス)を決められた比率で交互に装入し、下部側面に設けた羽口といわれる穴から空気を送る。これにより空気中の酸素とコークス中の炭素の間で酸化(燃焼)反応が行われ、その熱で溶けた地金は溶滴となって、コークスと接触しながら下降し、その間に過熱、精錬が行われる。キューポラの溶解能力は、1時間当たりの溶解重量で示され、小は1tから大は50tくらいまである。
キューポラ (曖昧さ回避)
(cupola から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/06 08:25 UTC 版)
キューポラ (cupola)
- キューポラ (建築) (cupola) - 建築物の上に設けられる比較的小さいドームのような構造物。
- キューポラ型の設備
- キューポラ(cupola furnace) - 日本語では「溶銑炉(ようせんろ)」。鋳造鉄鋼品を製造するために鉄を溶かすための設備。古来からある小型のものは「甑」と呼ばれる。
- キューポラ (ISS) - 国際宇宙ステーション (ISS) の設備の1つ。観測用の多数の窓を備えた視察装置。
- 砲塔のうち、小型の半球状のものを指す。
- 戦車を代表とする装甲戦闘車両の砲塔上に設置される凸部、もしくは塔状の設備。日本語では「展望塔(てんぼう-とう)」もしくは「司令塔(しれい-とう)」と訳される(英語では“commander's cupola”)。多数の視察孔もしくは潜望鏡を備え、ハッチから頭や上半身を乗り出すことなく外部を視察することができる。上面にハッチを持つものも多い。
- アメリカ合衆国の鉄道(およびカナダ)で使われた車掌車(en:Caboose、カブース)で広く見られた、車体上部に凸型に張り出した監視塔。カブースについては緩急車#アメリカの項で扱う。
- 角台塔 (cupola) - 多面体の種類。
- キュポ・ラ - 埼玉県川口市の川口駅東口に位置する複合施設
関連項目
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