CIWSの陸上転用と類似兵器
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 06:14 UTC 版)
「CIWS」の記事における「CIWSの陸上転用と類似兵器」の解説
元々艦載兵器CIWSのものである装置が、一部のシステムはそのまま陸上に設置して施設防衛用の対空砲としたり、陸上車両に搭載して自走式対空砲に転用されている例がある。ファランクスと相似した陸上設置用20ミリ対空機関砲システムにVADS(Vulcan Air Defense System)があり、日本では航空自衛隊が基地の防空システムとして採用している。また、アメリカ陸軍はロケット弾や迫撃砲弾などを空中で迎撃する数種の兵器システムとしてCounter-RAM(Counter-rocket, -artilly and-motar)を開発中である。 一方、中国北方工業公司は、2004年に730型と同型の機関砲とレーダーを八輪駆動トラックに搭載した陸盾2000近接防空システムを発表した。これは、八輪駆動トラックの後部にレーダーと機関砲を搭載したマウントを設置し、砲塔と操縦席の間の装甲区画に砲手が乗り込み作動させるものである。730型との違いは捜索レーダーが無いことで、指揮車両が敵機を捜索して情報を6両の陸盾2000に伝達できるようになっている。陸盾2000には、ロシア製の八輪駆動トラックにCIWSを搭載し、TY-90短距離赤外線誘導ミサイルを搭載したガン・ミサイルコンプレックス化した改良型もあるが、地上用に用いるにはシステムが大きすぎ、また、原型の730型が高価であることから配備は進んでいないようである。
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