Variationen über ein Thema von Schumann Op.9とは? わかりやすく解説

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ブラームス:シューマンの主題による変奏曲

英語表記/番号出版情報
ブラームスシューマンの主題による変奏曲Variationen über ein Thema von Schumann Op.9作曲年1854年  出版年1854年  初版出版地/出版社: Breitkopf & Härtel 

作品解説

2007年7月 執筆者: 和田 真由子

主題は、シューマンの《ブンテ・ブレッター(いろとりどり紙といったような意味)》作品99のなかの〈5つのアルブム・ブレッター〉の第1曲からとられた。
ブラームスはこの主題をもとに16変奏曲書いたが、その中の第1から第9変奏までと、第12から第16変奏までを1854年6月、第10と、第11変奏8月12日の聖クララの日に、それぞれデュッセルドルフ作曲した

シューマンライン河投身救助され以来、すでに精神病院収容されていて、一進一退毎日送っていた。一方クララ・シューマンは、家族維持することに全力傾けていた。こうしたときにブラームスは、クララへの慰めと、シューマンへの敬意をかねて、この変奏曲をかき、クララ捧げたであった

クララからブラームス宛てた手紙には、「変奏曲通読しましたが、音符を読むのはまだ頭にこたえるので、思うようにはわかりませんでしたが、大変にブラームスふうに生真面目で、しかもユーモアのある曲だということはわかります。」と記されている。病院にいるシューマンは、完成して送られ楽譜をみて喜び、「君が対位法深く学んだことは、すべての変奏曲ではっきりとでています。それらのどれもが何と優しくしっかりした表現で、何と独創的であり、何と創意あふれていることでしょう。」と、その多様さ、素晴らしさについて記している。
 
この曲の各変奏はいわば性格変奏スタイルをもっており、主題構成和声低音部の動きなどを厳守せず、かなり自由に書かれているそれだけに、各変奏での主題との関連性が何に由来するかを認識しておくことも大切である。ブラームス変奏可能性徹底的に研究したことにより、後には、変奏に関してシューマンとは異な考えをもつようになった。つまり、主題とのつながり希薄な自由変奏避けようになった。この曲は、ブラームス変奏曲創作一つ転換期、あるいは過渡期にあたるともいわれている。



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