VSOP-2計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/04 00:04 UTC 版)
詳細は「ASTRO-G」を参照 2008年当時、2012年ごろを目標に、より精密な観測を行う人工衛星(ASTRO-G)を打ち上げるVSOP-2計画が進められていた。VSOP-2計画では、より高い周波数の宇宙電波を捉える機器の開発や宇宙で展開する高利得アンテナの開発研究、偏波受信装置の開発研究が進められていたものの、2009年に展開式アンテナの鏡面精度が要求水準を満たさないという技術的課題が判明したことにより、同年に予算が停止、2010年度予算はゼロとなり、プロジェクトは中断状態となった。この間に課題の検討が進められたところ、達成可能な鏡面精度では当初予定された成果は得られず、科学的目標を妥協してもなお開発資金と期間が予定を大幅に超えるとの結論に達した。 2010年12月には計画を主導する宇宙科学研究所がASTRO-Gの中止を判断。その後プロジェクト中止へ向けて準備を進め、2011年8月24日の宇宙開発委員会において、JAXAからASTRO-G計画の中止が提案された。そして2011年11月30日の宇宙開発委員会の結論を受け、正式にプロジェクトの中止が決定された。
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