VDPの変更による機能の追加
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/27 01:54 UTC 版)
「MSX2+」の記事における「VDPの変更による機能の追加」の解説
MSX2+では、従来のV9938に対し上位互換のV9958を搭載した。このことにより、多色表示である自然画モードと横方向のピクセル単位のスクロール機能が追加された。この二点が、MSX2+での規格上の最大の変更点と追加機能ともいえる。 自然画モードは、SCREEN8と同じVRAM容量・解像度で扱える色数を増加させた画像モードで、色相を4ドット単位で丸め(輝度は1ドット単位)、なおかつ青の色相値を省く(赤と緑の色相値から相対的に求める)ことで画像の精度は落ちるものの発色数を論理値で19,268色に上げている。その特性からドット単位で色が指定できず、自然画以外では4ドット単位でブロック歪みが顕著になる扱いづらさがあり、市販ソフトでも特典映像で取り込み画像を表示する程度の使い方しかされなかった。 横スクロール機能もVDPの位置補正の機能を利用することによって、制限や制約が付くものの同様の動作をMSX2で実現するものも現れた。それらの処理は、機種判別を行いMSX2+の場合はハードウェアの機能を利用するように作られたものもあった。 上記の変更点を除き、従来からあった機能や速度の強化はされていないため、ビットマップモードでは動きの多いソフトウェアを作成しづらいという状況も変わりは無く、結果としてMSX2+は、MSX2に対して大幅なアドバンテージを有していたとは言えなかった。
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