Standing NATO Mine Countermeasures Group 1とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Standing NATO Mine Countermeasures Group 1の意味・解説 

第1常設NATO対機雷グループ

(Standing NATO Mine Countermeasures Group 1 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/07 18:57 UTC 版)

第1常設NATO対機雷グループ
Standing NATO Mine Countermeasures Group 1
創設 2005年1月1日
所属組織 NATO
兵種/任務/特性 NATO即応部隊海軍部隊
上級単位 ブルンスム統連合軍司令部
テンプレートを表示

第1常設北大西洋条約機構対機雷グループ(だい1じょうせつきたたいせいようじょうやくきこうたいきらいグループ、英語Standing NRF Mine Countermeasures Group 1略称SNMCMG1)は、北大西洋条約機構内で編成されているNATO即応部隊における常設化され機雷戦任務を付与された海軍部隊の一つ。2005年1月1日に編成される。

歴史

NATO結成に先立つこと1948年3月17日にブリュッセル条約が調印され、その条約において後の海峡連合軍の原型となる海峡地区の防衛計画協定が定められ、基本的な指揮境界線はこの時点で設定された。1949年にNATOが結成され、1954年に西欧同盟が結成している。

1952年2月に海峡連合軍が創設され、1966年にイギリス海軍ポーツマス司令長官がNATO海峡・東部大西洋地区の防衛についての指揮を兼務することが承認され、その指揮機能はノースウッド司令部に併在する[1]。1973年5月11日にオーステンデにて北部欧州対機雷部隊(MCMFORNORTH)と海峡常設海軍部隊(STANAVFORCHAN)が編成されポーツマス司令長官であったアーサー・ジョン・パワー海軍大将が着任する。この時に編成された北部欧州機雷戦部隊が原型となる。

北部欧州対機雷部隊は2005年1月1日に改編され、第1常設NATO対機雷戦グループとなる。

任務と編成

第1常設NATO対機雷グループは通常7隻の機雷戦艦艇および支援艦艇で構成され、ベルギー王国ドイツ連邦共和国オランダ王国ノルウェー王国およびイギリスから常時拠出され、国家優先に資すると合意された場合はデンマーク王国ポーランド共和国からも艦艇が供出される。新加盟国であるエストニア共和国ラトビア共和国およびリトアニア共和国は2005年からグループに参加している。

第1常設NATO対機雷グループは一般訓練や世界規模での実働作戦の区別なく完全編成の部隊として運用される。通常は、主にヨーロッパ近海域の地中海からアイリッシュ海にかけて、ノルウェー北域からバルト海東部において活動し、1998年から前身部隊はアメリカ合衆国カナダおよびアイスランド近海でも活動していた。また、NATOが展開を要求した場合は必要に応じていかなる海域にも派遣されうる。部隊の指揮権は供出国ごとのローテーション方式で運用されている。2010年前半からはポーランドが担当している。

第1常設NATO対機雷グループはNATO即応部隊を構成する部隊であり、部隊は運用上、指揮についてはブルンスム統連合軍司令部隷下のノースウッド連合海軍部隊司令部の下に置かれる。日々計画についてはノースウッド司令部から発令され、長期計画についてはブルンスム統連合軍司令部および共同統合計画部(Combined Joint Planning Staff、CJPS)が協力して実施される。

2011年2月時点での参加艦艇は以下のとおり[2]

  • 「A511 コントラドミラウ・クサヴァーィ・ツェルニキ(ORP Kontradmirał Xawery Czerniki)」(ポーランド、指揮艦)
  • 「M33 ブロックレスビー(HMS Brocklesby)」(イギリス)
  • 「M1068 ダッテルン(FGS Datteln)」(ドイツ)
  • 「M853 ハールレム(HNLMS Haarlem)」(オランダ)
  • 「M923 ナルシス(BNS Narcis)」(ベルギー)

脚注

  1. ^ ポーツマス司令長官(en:Commander-in-Chief, Portsmouth)は1969年7月1日に廃止され、第二海軍卿兼海軍本国司令長官en:Second Sea Lord)に権限が移管されている。
  2. ^ SNMCMG1 Task Force 2010

参考文献

  • 金子譲『NATO 北大西洋条約機構の研究』彩流社、2008年

関連項目

外部リンク


「Standing NATO Mine Countermeasures Group 1」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Standing NATO Mine Countermeasures Group 1」の関連用語

Standing NATO Mine Countermeasures Group 1のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Standing NATO Mine Countermeasures Group 1のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの第1常設NATO対機雷グループ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS