SYNAPSEとは? わかりやすく解説

SYNAPSE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/23 13:30 UTC 版)

株式会社シナプス
SYNAPSE Co.,Ltd
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本
890-0053
鹿児島県鹿児島市中央町6番1号
設立 2017年(平成29年)4月1日
業種 情報・通信業
法人番号 8340001019238
事業内容 インターネット接続サービス事業
代表者 高橋 美博(代表取締役会長
資本金 1千万円(2025年4月1日時点)
従業員数 36人(2025年4月1日時点)
決算期 毎年3月31日
主要株主 高橋美博
外部リンク https://corp.synapse.jp/
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シナプス(SYNAPSE)は、鹿児島県を主要な提供地域とするインターネットサービスプロバイダ(ISP)、及びこれを通信基盤として提供されているサービス群の総称である。

本社は鹿児島県鹿児島市中央町に置く。当初は株式会社グッドコミュニケーションズが運営していたが、2017年(平成29年)4月からは子会社として発足した株式会社シナプスが運営している。

1995年(平成7年)11月にインターネットサービスプロバイダを開始。個人や法人をあわせて会員が約400人となっていた翌年6月1日からはバーチャルドメイン[注釈 1]のサービスを開始し、9月1日からは指宿市鹿屋市国分市川内市に接続拠点を開設して設備機能を強化[1]

2002年(平成14年)11月1日には、ネットワーク・セキュリティやサービス内容が一定基準を満たしているプロバイダに与えられる、同年6月に日本インターネットプロバイダー協会テレコムサービス協会が創設した「インターネット接続サービス安心・安全マーク」の第1回取得審査に合格し、第1回において鹿児島県内で唯一取得した[2][注釈 2]

沿革

  • 1995年(平成7年)9月 - 株式会社グッドコミュニケーションズ設立。
  • 1995年(平成7年)11月 - インターネットサービスプロバイダシナプスを開始。
  • 1999年(平成11年)7月 - ショッピングモール晴天街をオープン。
  • 2007年(平成19年)10月 - イオン鹿児島ショッピングセンター3階にシナプス・ステーションイオン鹿児島SC店をオープン。
  • 2011年(平成23年)6月 - イオンモール鹿児島から撤退。
  • 2011年7月 - 本社を移転。シナプス・ステーションを再オープン。
  • 2016年4月(平成28年) - 鹿児島市中央町に新社屋の本社ビルであるシナプスビルを竣工。
  • 2017年4月(平成29年) - グッドコミュニケーションズからの会社分割で株式会社シナプスが設立され、インターネット接続事業を包括承継。
  • 2022年4月(令和4年) - 鹿児島県の地域情報Webマガジン・カゴシマガジン開設

名称

シナプスというサービス名称は、人体の神経活動に関わる接合部位や構造の総称であるシナプスの構造や形状が、インターネットにおけるノードと酷似していることから名付けられた。

主なサービス

接続サービス
ブロードバンド、モバイル、アナログなどでの接続が可能なインターネット接続サービスメニュー。多くのインターネットサービスプロバイダが採る接続手段に合わせたメニュー構成ではなく、個人や家族、企業規模といった利用人数やライフスタイルなど利用者の目的に合わせた複数の接続メニューが提供されている。
シナプスでんわ
NTTコミュニケーションズを基盤とする050番号のIP電話サービス。NTTが提供するフレッツサービスと組み合わせて利用する。
シナプスぶろぐ
シナプス会員が利用できるブログサービス。2005年(平成17年)サービス開始。
シナプス・ステーション
セミナーや会員向けのネットカフェなどリアルなサービス拠点としてイオン鹿児島SCでサービス提供開始。本社移転に伴い現在は鹿児島中央駅周辺でサービスを提供している。
カゴシマガジン
鹿児島県内の地域に住む者の日常生活に役立ち、少しだけ毎日の暮らしが楽しく豊かになる情報を集めて発信。

提供

SYNAPSEプレゼンツ MBC高校生クリエイターズアワード
MBC南日本放送が主催し、鹿児島県内の高校生が作成した30秒の動画作品を応募して優秀作品を決定する。受賞作品は、MBCテレビにおいて一定期間テレビCMとして紹介され、てゲてゲなどでも紹介される[3][4]
かごしま街角通信
MBCラジオで火曜日13:10から放送されている10分番組。第1週はカゴシマガジンの内容から紹介される[5]。パーソナリティは今井由美子。『かごしまラジオマガジン』のコーナーから独立して、2008年(平成20年)3月31日よりSYNAPSEが一社提供の単体番組として放送開始。
てゲてゲーミング
2018年(平成30年)10月11日から2024年(令和6年)6月27日までMBCテレビで放送されていたゲーム番組で、SYNAPSEの一社提供であった。

脚注

注釈

  1. ^ 独自のドメイン名を利用するためには自社にサーバを置き、プロバイダに専用線契約する必要があるが、これをSYNAPSEが代行する仕組みで当時は全国的にも珍しいサービスであった[1]
  2. ^ プロバイダの情報漏洩などに対するセキュリティー対策、トラブル発生時の対応体制、利用者に対するサービスの種類や運用基準などが審査され、第1回は全国52事業者が取得[2]

出典

  1. ^ a b 「鹿児島のグッドコミュニケーションズ、インターネット拡充」『南日本新聞』1996年5月18日、朝刊、28面。
  2. ^ a b 「シナプスが鹿県初取得 インターネット接続安全マーク 全国で52事業者」『南日本新聞』2022年10月31日、朝刊、8面。
  3. ^ SYNAPSEプレゼンツ第3回MBC高校生クリエイターズアワード”. MBC南日本放送. 2025年7月19日閲覧。
  4. ^ SYNAPSEプレゼンツ第2回MBC高校生クリエイターズアワード”. MBC南日本放送. 2025年7月19日閲覧。
  5. ^ MBCラジオ『かごしま街角通信』”. MBC南日本放送. 2025年7月23日閲覧。

外部リンク


SyNAPSE

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/05 14:52 UTC 版)

開発されたSynNAPSEチップの4×4アレイを備えた回路基板。各チップは100万個の電子「ニューロン」と、2億5600万個のニューロン間 – 電子シナプスを持つ。28nmプロセス技術に基づいて構築された、54億個のトランジスタ・チップは、2014年現在でこれまでに製造されたチップの中で最も多くのトランジスタ数英語版を備えている。

SyNAPSEは、電子ニューロモーフィック・マシン技術の開発を目的としたDARPAプログラムであり、哺乳類の脳に似た形状、機能、アーキテクチャを備えた新しい種類のコグニティブ・コンピュータを構築する試みである。このような人工脳英語版は、ニューロンとシナプスの総数およびそれらの接続性の観点から、神経システムのサイズに応じて知能が拡張されるロボットに使用されるであろう。

SyNAPSEは、Systems of Neuromorphic Adaptive Plastic Scalable Electronics を表すバクロニムである。この名前は生物学的ニューロン間 – 接合部であるシナプスを暗示する。このプログラムは、HRLラボラトリーズ英語版(HRL)、ヒューレット・パッカードIBMリサーチによって実施されている。2008年11月、IBMとその協力者はDARPAから490万ドルの資金を獲得する一方、HRLとその協力者はDARPAから590万ドルの資金を獲得した。プロジェクトの次の段階では、DARPAがIBMの取り組みにさらに1610万ドルを追加した一方、HRLはさらに1070万ドルを受け取った。2011年に、DARPAはIBMプロジェクトにさらに2100万ドルを追加し[1]、さらに 1790万ドルがHRLプロジェクトに追加された[2]。IBMのSyNAPSEチームはIBMコグニティブ・コンピューティング・イニシアチブのマネージャーである、ダルメンドラ・モダ英語版によって率いられている。HRLのSyNAPSEチームはHRL神経創発システムセンターのマネージャーである、ナラヤン・スリニバサ英語版によって率いられている[3]

SyNAPSEプログラムの初期段階では、生物学的システムで見られるものと同様の方法(ヘビアン学習英語版)で2つのニューロン間の接続強度を適応させることができるナノメートル・スケールの電子シナプス・コンポーネントが開発された、そしてシステム全体のアーキテクチャをサポートする中核マイクロ回路におけるこれらのシナプス的コンポーネントの有用性をシミュレートした。

継続的な取り組みは、マイクロ回路開発、製造プロセス開発、シングルチップシステム開発、マルチチップシステム開発の段階を通じてハードウェア開発に焦点を当てる。これらのハードウェア開発をサポートするために、本プログラムはアーキテクチャと設計ツールの能力、設計者とハードウェア製造後の検証用に情報を与えるためのニューロモーフィック電子システムの超大規模コンピュータ・シミュレーション、そしてシミュレートされたモノと実物のニューロモーフィックシステムをトレーニングおよびテストするための仮想環境をどんどん開発することを求めている。

公開された製品のハイライト

  • クロックレス動作英語版(イベント駆動)、リアルタイム動作時の消費電力は70mW、電力密度は20mW/cm²[4]
  • 54億個のトランジスタが、サムスンの28nmプロセス技術で製造される
  • 100万個のニューロンと2億5600万個のシナプスが2Dアレイによって4096個のニューロシナプスコアにネットワーク化され、すべてプログラム可能
  • 各コアモジュールはメモリ、計算、通信を統合し、イベント駆動型、並列型、フォールトトレラント方式で動作する。

参加者

以下の人々および機関がDARPA SyNAPSEプログラムに参加している[5]:

ダルメンドラ・モダ英語版率いるIBMチームは

ナラヤン・スリニバサ英語版率いるHRLチームは

関連項目

  • TrueNorthは(2014年半ばにお披露目された)IBM製チップであり、(ハードウェアとしては)54億個のトランジスタと4096個のニューロ・シナプス・コアを搭載し;(ソフトウェア側からは)100万個のニューロンと2億5600万個のシナプスと認識される。
  • コンピュテーショナルRAMは、フォン・ノイマン・ボトルネックをバイパス(回避)するもう1つのアプローチである。

脚注

外部リンク

以下全部英語





固有名詞の分類

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