SFとの関わり
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/29 07:38 UTC 版)
「ロバート・L・フォワード」の記事における「SFとの関わり」の解説
アーサー・C・クラークの作品『地球帝国』のガジェットとして、ミニブラックホールや漸近駆動をアドバイスするなど、古くから多くのSF作家にアイデアを提供してきたことで知られるが、1980年代になってみずからもSFを書くようになった。専門知識を活かした極めて純度の高いハードSFを書いており、彼は自身の重力工学関係の専門論文に自作『竜の卵』を引用することまでしている。 科学者として200以上の論文などを書く傍ら、フォワードは11作の小説を出版した。批評家の評価はまちまちで、科学的側面や異星人の描写は賞賛が集まるが、一方でプロットや人間描写は散漫だという評価が多い。その最先端科学トピックの扱い方にはハル・クレメントの作品をしのばせるものがある。処女作『竜の卵』についてフォワードは「小説の形を借りて中性子星の物理学の教科書として書いた」と述べている。『ロシュワールド』では、大気圏と海洋を共有する二重惑星系とそこに行くためのレーザー推進星間船を描いている。フォワードは妻マーサや2番目の娘と共同で『ロシュワールド』の続編をそれぞれ2作ずつ書いている。ラリー・ニーヴンが『インテグラル・ツリー』を書くにあたっては、スモークリングと呼ばれる構造のパラメータ計算を助けた。
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