リコッタ
リコッタは、イタリアのお菓子作りや料理に欠かせないフレッシュチーズ。木綿豆腐をくずしたような、ほわっとした心地よい食感です。そのままで食べると、砂糖も加えないのになんともいえないほんのりした甘みが・・・。この独特のやさしい風味は、ほかのフレッシュチーズではちょっと味わえません。
リコッタの作り方は、少し特殊。ふつう、チーズ作りでは、まず、ミルクをあたためて乳酸菌などで豆腐状に固め、水分(ホエー)を排出させます。ここで取り出される固形分がチーズのもとで、ホエーは捨てられてしまいます。でも、このホエーの中には乳糖をはじめ、たんぱく質やミネラルなど、まだまだ栄養分が残っているんです。これを利用してもう一度チーズを作ろう!ということでできたのがリコッタ。
ホエーに牛乳を加え、もう一度加熱すると、ふわふわのおぼろ豆腐状のものができてきます。これをすくって少し水分を切ったらリコッタのできあがりです。
「リコッタ」というのは、「2度煮た」という意味。最初のチーズ作りで加熱し、そこでできたホエーをさらに加熱してリコッタができるので、この名前がついたようです。
ミルクを余すことなく使おうという、イタリア人の知恵と愛情が感じられますよね。
さて、そのリコッタ、おすすめの食べ方は、シンプルにハチミツや粉砂糖をかけて。ほんわりじんわりとしたおいしさに、きっと虜になってしまいます。ジャムや季節のフルーツを添えてもいいし、朝食やデザートにぴったりです。
リコッタ
(RICOTTA から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/21 16:03 UTC 版)
リコッタ(伊: ricotta 羅: recocta)は、再び(ri)煮た(cotta)という名の通りチーズ生成過程で生じた乳清(ホエー)を再加熱して作った乳製品である。牛乳を使わないため法令上チーズではない。ミルクの甘みと風味があるさっぱりした味である[1]。南イタリア原産である。
- ^ “リコッタ | チーズの名称 | チーズ辞典 | チーズクラブ | 雪印メグミルク株式会社”. チーズクラブ Cheese Club|雪印メグミルク株式会社. 2023年7月7日閲覧。
- ^ “リコッタ”. 雪印メグミルク. 2017年11月9日閲覧。
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