テレボヴリ公国
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/21 11:34 UTC 版)
テレボヴリ公国(ウクライナ語: Теребовлянське князівство)とは、中世ルーシにおいてテレボヴリ(現テレボーウリャ)を首都として成立した政権である。1092年にヴォルィーニ公国から分離・独立したが、1141年からガーリチ公国、1199年からガーリチ・ヴォルィーニ公国に属した。テレボヴリ公国は現ハルィチィナー地方の南西から、ポジーリャ、ブコビナにかけての地域を領有していた[1]。
歴史
1084年、ヴォルィーニ公ヤロポルクが、ガーリチ・ロスチスラフ家[注 1]に敗れた後、ガーリチ・ロスチスラフ家門のヴァシリコがテレボヴリ公となった。ヴァシリコはテュルク系遊牧民(ベレンデイ族、トルク族)を用いて、テレボヴリ公国の南東方面への植民政策を展開した。公国はポジーリャを獲得・防衛したが、それは同時にガーリチの発展を促した。
1097年のリューベチ諸公会議により、テレボヴリ公国はヴァシリコの世襲領土となることが決まったが、同じ年にヴァシリコは、テレボヴリ公国を狙うヴォルィーニ公ダヴィドに捕らえられ、目をえぐられた。続く1100年のヴィティチェフ諸公会議で、ヴァシリコはテレボヴリ公国の所有権を剥奪されることが決まったが、ガーリチ・ロスチスラフ家はこの決定を承認しなかった。
1124年のヴァシリコの死の後、テレボヴリ公国をテレボヴリとガーリチに分割して、ヴァシリコの2人の子が領有した。1125年から翌年にかけて、ヴァシリコの子たちはキエフ大公ムスチスラフ1世と共に、ハンガリー王の支援を受けていたズヴェニゴロド公ウラジーミルと対立していたペレムィシュリ公ロスチスラフを援助した。1141年にテレボヴリ公イヴァン(ヴァシリコの子)が死ぬと、ウラジーミル(上記のウラジーミル)がこの地を統合し、新たな政体としてガーリチ公国を創設した。テレボヴリ公国はガーリチ公国の一部となった。
13世紀初めの数年間(1210年頃)、イジャスラフ・ウラジミロヴィチが分領地の公としてテレボヴリ公位に就いていた。
脚注
注釈
- ^ ロスチスラフ・ウラジミロヴィチ(ウラジーミル・ヤロスラヴィチの子、キエフ大公ヤロスラフ1世の孫)を祖とする家系。なお、「ガーリチ・ロスチスラフ家」は本頁の便宜上の名称である。
出典
参考文献
- Малый словарь истории Украины / Ответственный редактор Валерий Смолый. — К.: Лыбидь, 1997.
- Энциклопедия украиноведения (в 10 томах) / Главный редактор Владимир Кубийович. — Париж, Нью-Йорк: Молодая Жизнь, 1954—1989.
関連項目
「Principality of Terebovlia」の例文・使い方・用例・文例
- Microsoftがβ版をランチするのは「NetShow streaming server」で動画や音声をオンデマンドで提供する。
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 an admiral of the fleet 海軍元帥.
- 篏入的 r 音 《英音の India office /ndiərfɪs/の /r/の音》.
- =《口語》 These kind of stamps are rare. この種の[こういう]切手は珍しい.
- (英国の)運輸省. the Ministry of Education(, Science and Culture) (日本の)文部省.
- は of の誤植です.
- を off と誤植する.
- あいまい母音 《about, sofa などの /ə/》.
- 副詞的小詞 《on, in, out, over, off など》.
- 迂言的属格 《語尾変化によらず前置詞によって示す属格; たとえば Caesar's の代わりの of Caesar など》.
- çon of garlic [humor]. それにはガーリック[ユーモア]がちょっぴり必要だ.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Speaker of the House of Commons 下院議長.
- 《主に米国で用いられる》 = 《主に英国で用いられる》 the Committee of Ways and Means 歳入委員会.
- 初めて読んだ英文小説は“The Vicar of Wakefield”
- (違法罪―a sin of commission―に対する)怠惰罪
- 『each』、『every』、『either』、『neither』、『none』が分配的、つまり集団の中の1つのものを指すのに対し、『which of the men』の『which』は分離的である
- 『hot off the press(最新情報)』は『hot(最新の)』の拡張感覚を示している
- 『Each made a list of the books that had influenced him』における制限節は、リストに載った本を制限節で定義された特定の本だけに制限する
- 臨床的鬱病を治療するのに用いられる三環系抗鬱薬(商品名ImavateとTofranil)
- 『sunshine-roof』は『sunroof(サンルーフ)』に対する英国の用語である
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