Point and clickとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Point and clickの意味・解説 

ポイント・アンド・クリック

(Point and click から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/05 08:42 UTC 版)

ポイント・アンド・クリック英語: point-and-click)は、ポインティングデバイス(もっぱらマウス、あるいはトラックボールタッチパッドペンタブレットなど)でマウスカーソルを動かし(ポイント、英語: point)、ボタンを押して放す(クリック、英語: click)操作である。クリックという言葉は「カチッ」という音を表す英語擬音語に由来する。


タッチパッドでは特にタップ(tap)と呼ばれることもある。また、主にマウスやタッチパネルにてボタンなどを一定時間押したままにする動作をプレス・アンド・ホールドあるいは単に長押しと呼んで区別することがある。

クリックの種類

クリックは最も基本的なボタン操作であり、どのボタンもクリックだけはできるか、あるいはさもなくばボタンがまったく機能しないかである。

押すボタンによる分類

マウスのどのボタンを押すかによって、以下のような分類がある。

  • 左クリック(単にクリックと略される)
  • 右クリック

1990年代後半以降、

  • 中クリック中央クリック、ミドルクリック、センタークリック、ホイールクリックとも呼ばれる)

ができる3ボタンマウスが普及しだした。

古いMacintoshのマウスボタンは1つだが、2ボタン以上を想定するシステムでは左クリックとして扱われる。中ボタンの代わりにスクロールホイールがあるマウスでは、ホイールをクリックすると中クリックとして扱われる。

さらに多ボタンマウスでは、サイドボタンなどをクリックできることもある。

押す回数による分類

ボタンを押す回数によって、以下のように分類される。

  • シングルクリック(単にクリックとも呼ばれる)
  • ダブルクリック
  • トリプルクリック(機能しない場合もある)

シングルクリック

左クリックの音
右クリックの音

クリックとは、ポインタを動かさずに1回ボタンを押して離すことである。後述のダブルクリックとの対比でシングルクリックと呼ばれることもある。

  • 「左クリック」と呼ばれる操作は2ボタン以上のマウスの場合、初期設定で左側のボタンを使ったクリックを指す。これはポインティングデバイスで一番良く使われる操作であり、オブジェクトの選択に用いられる。単にクリックといったときはこれを指す。
  • 一般に「右クリック」と呼ばれる操作は初期設定で一番右端にあるボタンを用いたクリックであり、多くの場合コンテキストメニューの表示が割り当てられている。
  • ホイール付きマウスでは、スクロールホイールがクリック可能な場合がある。これを「中クリック」あるいは「ミドルクリック」などと呼ぶ。左クリックや右クリックとは違いどんな機能が割り当てられるかは各アプリケーションによりまちまちである。

「左」「右」「中」という位置関係は右利き用のマウス設定の場合を指しており、左利き用設定では「左」と「右」のクリックの機能は逆転する。


「ワンクリック」などの言葉は、クリック募金ワンクリック契約など手軽さを表現するときに使われる言葉でもある。

ダブルクリック

ダブルクリックの音

マウスを動かさずに素早く2回クリックすること。オブジェクトを実行したり、開いたりするのに用いられる。主に「左クリック」で用いられるボタンが用いられる。

文字列上をダブルクリックすると、単語選択される。

トリプルクリック

ダブルクリックと同じ要領で3回クリックすること。シングル、ダブルクリックよりも一般的ではない操作であり、一部のアプリケーションで使える場合がある程度。

文字列上をトリプルクリックすると、段落が選択される。

クリックの判定

多くの場合、“クリックした” と判断されるのはマウスのボタンを押して、“放した時” であり、押しただけの状態だと、“クリックした” とは判断されない。押したままの状態はプレスといい、ソフトウェアによっては何らかの操作が出来ることもある。プレスはしばしば「長押し」などと呼ばれる。

クリックするという指示がある場合は、ほとんどの場合瞬間的に押して離す動作を表す。特にダブルクリックではその瞬間の動作を2連続で行う必要がある。これらの動作間隔を素早く行えない人のために、ソフトウェア特にOSではその動作の認識間隔を調整できることが多い。

マウスのボタンを押したままマウスを移動させることを「ドラッグ」といい、ほとんどの場合クリックとは異なる動作として認識される。

フィッツの法則

フィッツの法則は、ポイント・アンド・クリック操作に必要とされている時間を定量化するために使用できる。

ハイパーリンクのために表示されるウェブブラウザのツールチップ

Internet Explorerなどの一部のソフトウェアでは、マウスカーソルをリンクの上に移動させて、少し待つとツールチップがポップアップ表示される[1]

脚注

注釈

  1. ^ かつては movement time を意味するように、変数名として T の代わりに MT を用いていた。
  2. ^ かつては動きの amplitude を意味するように、変数名として D の代わりに A を用いていた。

出典

関連項目

外部リンク


「Point and click」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

Point and clickのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Point and clickのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのポイント・アンド・クリック (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS