パキスタン国際航空
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法人番号 | 7700150003023 | |||
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設立 | 1946年 (Orient Airwaysとして) | |||
ハブ空港 | ジンナー国際空港 イスラマバード国際空港 ラホール国際空港 |
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マイレージサービス | PIA Awards Plus+ | |||
会員ラウンジ | PIA Business Plus Lounge | |||
保有機材数 | 43機 | |||
就航地 | 67都市 | |||
本拠地 | パキスタン・イスラム共和国カラチ市 | |||
代表者 | ムハンマド・アミール・ハヤート (CEO) | |||
外部リンク | https://www.piac.com.pk/ |
パキスタン国際航空 (英語: Pakistan International Airlines、ウルドゥー語: پاکستان انٹرنیشنل ایئر لائنز) は、カラチを本拠地とするパキスタンの航空会社。カラチ、イスラマバードをハブ空港とし、アジアや中東各国、ヨーロッパや北アメリカなど世界各国に路線網を持つ。
2025年に民営化される予定だが、政府が半分の株式を保有する見込みで、半民営化の形態をとる[1]。
歴史
- 1946年10月29日にオリエント航空として設立された。当初は英領インドのカルカッタを拠点としていた。
- 1947年2月、ダグラスDC-3を3機購入し、同年5月に飛行免許を取得した[2]。
- 1947年6月30日に運航を開始し、カルカッタからシットウェー、ラングーンまで運航を開始した[3]。
- 1947年8月に新たに独立したパキスタンを拠点を移し、パキスタンの国営のパキスタン国際航空となった[4]。
- 1954年6月7日、ロッキード機を使用して東パキスタンと西パキスタン間の直行便の運航を開始した。
- 1955年、カイロ、ローマ経由でロンドンへ就航し、国際線の運航を開始した[5]。
- 1960年2月、パンアメリカン航空からボーイング707をウェットリースし、エア・インディアに次いで、ジェット機を導入した2番目のアジアの航空会社となった[6]。
- 1961年5月5日、ロンドンからさらに路線を延伸し、初の大西洋横断路線となるニューヨーク/JFK線に就航。
- 1962年1月2日、938.78 km/h (582.98 mph)という民間航空路線の世界記録を樹立した。この記録は今日まで破られていない。
- 1964年4月、非共産主義国家の航空会社として初めて中国に就航した[7]。
- 1964年5月10日には、非ソビエト航空会社としてはじめてモスクワに就航した。
- 1967年5月11日にカラチで行われた記者会見で、年間100万人の乗客を運ぶ世界第5位の利益を上げる航空会社になったと発表した[8]。
- 1970年代後半になると、中国国際航空、フィリピン航空などの外国の航空会社に技術および管理支援を提供し、航空機をリースを積極的に行った。
- 1985年、エミレーツ航空の設立に多大な支援をした[9]。ボーイング737-300とエアバスA300B4-200をリースした。
- 2002年7月、キャセイパシフィック航空から6機のボーイング747-300型機を購入。
- 2004年、ボーイング777-200LRのローンチカスタマーとなった[10][11]。
- 2005年11月10日、ボーイング777-200LRを使用して、民間旅客機による世界最長の直行便を就航させた。
- 2012年12月16日から、ターキッシュエアラインズとコードシェアを行う[12]。
- 2016年12月7日、ATR42-500「AP-BHO」が墜落する事故が発生した。この事故を受け、ATR機の運用を一時中止した[13]。
- 2019年11月26日から、アラブ首長国連邦のエティハド航空とコードシェアを開始[14]。
- 2020年5月22日、パキスタン国際航空8303便墜落事故が発生。
- 2020年6月24日、墜落事故を受けて行われたパキスタン国内のパイロットについての調査において、偽造免許・賄賂・密輸・記録の改ざんなど多数の問題が発覚した[15][16][17][18]。
- 2020年6月30日、欧州航空安全機関はパキスタン国際航空のEU圏内の飛行を6ヶ月間禁止した[19]。
- 2020年7月には、アメリカ連邦航空局がパキスタン航空当局の安全評価をカテゴリー1からカテゴリー2へ格下げし、アメリカへの新規就航が認められなくなったほか、アメリカの航空会社と相互コードシェアを実施できない制約が設定された[20]。
- 2023年、パキスタン政府が、国営だったパキスタン国際航空を民営化すると発表した。2025年頃に半官半民の形式で民営化される予定[21]。
- 2023年後半、燃料費の未払いにより、多くの便を欠航した[22][23]。
- 2024年11月、EU内乗り入れ禁止措置が解除された[24]。
就航路線
イスラマバード、カラチ、ラホール、クエッタ、ギルギット、グワーダル、ムルターン、ファイサラーバード、サッカル、トゥルバット、スカルドゥ、 ペシャワール | |
国際線 | |
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北京/首都 |
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クアラルンプール |
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トロント |
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ダンマン、ジェッダ、マディーナ、リヤド、ブライダフ |
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アブダビ、ドバイ、シャールジャ、アル・アイン |
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マスカット |
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ナジャフ |
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ドーハ |
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クウェート |
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マナーマ |
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パリ/シャルル・ド・ゴール |
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バクー |
日本との関係
2019年の日本への路線
便名 | 路線 | 機材 | |||
---|---|---|---|---|---|
PK852/853 | カラチ | イスラマバード | 北京/首都 | 東京/成田 | ボーイング777-200ER |
ラホール |
東京/成田から北京、イスラマバードを経由し、カラチ、ラホールに向かう便が共通の便名で週1便ずつ運航されていた。東京からイスラマバードまでは週2便設定されていた。
日本との歴史
- 1969年11月1日、ボーイング707を使用し、ダッカ-羽田線を運航開始。
- 1978年5月の成田国際空港開港にあわせ、東京での発着空港を羽田空港から成田空港へ変更した。
- 1969年から2000年代までは、カラチ-バンコク/ドンムアン-マニラ-東京/成田線も週2便で運航していた。
- 2019年2月15日をもって、採算が合わない事を理由に、東京/成田-北京/首都間の運航を休止した。北京からパキスタンへは変わらず運航されていた[26]。
- 2019年5月に東京/成田-北京/首都間を運航再開した[27]。
機材
なお、当社が発注したボーイング社製航空機のカスタマーコードは40で、航空機の形式名は777-240ER, 777-240LR, 777-340ER などとなる。
機種 | 運用数 | 発注数 | オプション数 | 客室 | 備考 | |||
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C | Y+ | Y | 合計 | |||||
ATR 42-500 | 3 | - | - | - | - | 48 | 48 | |
エアバスA320-200 | 14 | - | - | - | 8 | 150 | 158 | |
- | 180 | 180 | ||||||
ボーイング777-200ER | 6 | - | - | 35 | - | 285 | 320 | |
294 | 329 | |||||||
ボーイング777-200LR | 2 | - | - | 35 | - | 275 | 310 | ローンチカスタマー |
ボーイング777-300ER | 4 | - | - | 35 | - | 358 | 393 | |
合計 | 31 | 0 | - |
退役した機材
- エアバスA300B4
- エアバスA310-300
- エアバスA321-200
- エアバスA330-300
- ボーイング737-300
- ボーイング747-200
- ボーイング747-300
- ダグラス DC-8
- マクドネル・ダグラス DC-10-30
- ホーカー・シドレー トライデント
- ATR 72-500
ギャラリー
-
ATR 42-500
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エアバスA300B4-200
-
エアバスA310-300
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エアバスA320-200(レトロ塗装)
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エアバスA321-200
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ボーイング737-300
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ボーイング747-200
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ボーイング747-300
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ボーイング777-200ER
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ボーイング777-200LR
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ボーイング777-300ER
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マクドネル・ダグラス DC-10-30
イスラーム色
飛行前に必ず機長によるコーランの祈りがあり、安全飛行を乗客全員で祈願する。また機内アナウンスでは「当機はまもなく○○空港に着陸します、インシャッラー」などとアナウンスされるが、この「インシャッラー(إِنْ شَاءَ ٱللَّٰهُ)」は「もし神が望まれれば」というコーランの一説の引用であるなど、極めてイスラーム色の強い航空会社である。一部路線ではスカーフの着用を義務付けている[要出典]。
事故
- 1965年5月20日 - パキスタン国際航空705便墜落事故
- 1979年11月26日 - パキスタン国際航空740便墜落事故
- 1992年9月28日 - パキスタン国際航空268便墜落事故
- 2016年12月7日 - パキスタン国際航空661便墜落事故
- 2020年5月22日 - パキスタン国際航空8303便墜落事故
脚注
- ^ sky-budget (2023年8月12日). “パキスタン政府、国営のパキスタン航空の民営化を決定 2025年までに完了される計画 | sky-budget スカイバジェット”. 2025年5月23日閲覧。
- ^ “eScholarship@McGill”. escholarship.mcgill.ca. 2025年5月23日閲覧。
- ^ Tugcu, Volkan. “History” (英語). www.piac.com.pk. 2025年5月23日閲覧。
- ^ “History | Pakistan International Airlines”. web.archive.org (2020年8月6日). 2025年5月23日閲覧。
- ^ Karachi-hotels. “Karachi Hotels, Hotels in Karachi, Guest Houses in Karachi” (英語). www.karachi-hotels.co. 2025年5月23日閲覧。
- ^ “eScholarship@McGill”. escholarship.mcgill.ca. 2025年5月23日閲覧。
- ^ Tugcu, Volkan. “History” (英語). www.piac.com.pk. 2025年5月23日閲覧。
- ^ (英語) Pakistan News Digest. Principal Information Officer, Press Information Department. (1967)
- ^ “gulf air | boeing | airbus | 1987 | 2153 | Flight Archive”. www.flightglobal.com. 2025年5月23日閲覧。
- ^ “History of PIA - Pakistan International Airlines”. historyofpia.com. 2025年5月23日閲覧。
- ^ “Boeing 777-200LR Worldliner Arrives at Paris Air Show”. MediaRoom. 2025年5月23日閲覧。
- ^ “トルコ航空とパキスタン国際航空、コードシェア運航をスタート | FlyTeam ニュース”. FlyTeam(フライチーム). 2025年5月23日閲覧。
- ^ “パキスタン国際航空のATR42-500「AP-BHO」が墜落 | FlyTeam ニュース”. FlyTeam(フライチーム). 2025年5月23日閲覧。
- ^ “エティハド航空、11月26日からパキスタン国際航空とコードシェア開始 | FlyTeam ニュース”. FlyTeam(フライチーム). 2025年5月23日閲覧。
- ^ “Pakistan airline suspends 150 pilots over alleged licence fraud”. www.aljazeera.com. 2020年6月27日閲覧。
- ^ “Almost 1 in 3 pilots in Pakistan have fake licenses, aviation minister says”. CNN. 2020年6月27日閲覧。
- ^ “Pakistani pilots grounded over 'fake licences'”. BBC News. (2020年6月25日) 2020年6月27日閲覧。
- ^ sky-budget (2020年10月4日). “パキスタン航空、偽造免許・賄賂・密輸などを理由に新たに54名を解雇 | sky-budget スカイバジェット”. 2025年5月23日閲覧。
- ^ “E.U. Bans PIA From Airspace for Six Months”. Newsweek Pakistan (2020年6月30日). 2020年6月30日閲覧。
- ^ sky-budget (2020年7月16日). “アメリカ連邦航空局、パキスタン航空当局の安全評価をカテゴリー2へ格下げ | sky-budget スカイバジェット”. 2025年5月23日閲覧。
- ^ sky-budget (2023年8月11日). “パキスタン政府、国営のパキスタン航空を売却し民営化する方針 | sky-budget スカイバジェット”. 2025年5月23日閲覧。
- ^ Livemint (2023年10月25日). “Pakistan: PIA cancels over 300 flights in 10 days due to fuel crisis | Today News” (英語). mint 2025年5月23日閲覧。
- ^ Shahzad, Asif (2023年10月26日). “Pakistan national airline cancels 349 flights over fuel row” (英語). Reuters 2025年5月23日閲覧。
- ^ sky-budget (2024年11月30日). “EASA、パキスタン航空のEU圏内飛行禁止措置を解除 | sky-budget スカイバジェット”. 2025年5月23日閲覧。
- ^ PIA’s Network(Domestic) PIA’s Network(International) - パキスタン国際航空(2016年5月1日閲覧)
- ^ sky-budget (2019年4月15日). “パキスタン航空、今年2月に運休した日本線を再開か | sky-budget スカイバジェット”. 2025年5月23日閲覧。
- ^ “パキスタン航空、成田運休 週2往復、北京は継続”. Aviation Wire. 2025年5月23日閲覧。
- ^ Pakistan International Airlines fleet details - AirFleets.net
- ^ PIA Pakistan International Airlines Fleet Details and History - PlaneSpotters.net
外部リンク
「PK (航空会社コード)」の例文・使い方・用例・文例
- 東ティモールのPKOに女性陸上自衛隊員参加
- 自衛隊の女性隊員がPKOの任務に参加するのは今回が初めてである。
- 高橋あずさ2等陸曹は「立派に任務を果たし,PKOへの女性参加の先駆けになれれば。」と話した。
- 日本が初めてPKOに参加してから10年がたった。
- 最終的に,PK戦でポルトが8─7でカルダスを破った。
- 試合はPK戦に突入した。
- パラグアイの選手5人全員がPKを決めたのに対し,駒(こま)野(の)友(ゆう)一(いち)選手が日本の3本目のPKをはずした。
- 日本は5-3でこのPK戦に敗れた。
- 7月17日の決勝で,日本は息詰まるPK戦を含む劇的な試合の末,世界ランク1位でW杯2回優勝の米国に勝利した。
- PK戦ではゴールキーパーの海(かい)堀(ほり)あゆみ選手が2本のすばらしいセーブを見せた。
- 日本のミッドフィールダー,本田圭(けい)佑(すけ)選手がペナルティーキック(PK)をうまく決め,1-1の同点にした。
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