NV400カスタム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/05 14:28 UTC 版)
前年(1982年)に発売されたNV750カスタムのコンセプトを下敷きに、1983年3月1日に発売された新世代のアメリカンバイク。最高出力43馬力/9500rpm、振動を軽減した画期的なアメリカンバイクであったが、バイク雑誌の批評では「Vツインの振動も感じられない退屈なアメリカン・・・。」といった評価も見られたこと、また、当時の流行がレーサーレプリカブームへ移行している時期であり、販売成績は芳しいものではなかった。1985年にマイナーチェンジを受けた後、1988年に登場したスティードへとバトンタッチされている。スティードにもNV400Cという型式はついていたが、別物として扱われている。たとえば、エンジンはV型狭角52度、3バルブなど基本は同じだが、NV400カスタムのエンジンがボア×ストロークが71.0×50.4mm(399cc)と比較的ショートストロークであるのに対し、スティードやブロスは64.0×62.0mm(398cc)とほぼスクエアへと変更されていることも挙げられる。 なお、ホンダはCXカスタムという縦置きVツインエンジン(OHV4バルブ2気筒、V狭角80度、73.0×47.4mm、396cc、42馬力/9500rpm、3.3kgm/7500rpm)を搭載するモデルもNV400カスタムと同日発売を開始した。エンジンはGL400カスタム(40馬力/9500rpm、3.2kgm/7500rpm)のものを改良したものである。GLやNVなどのプルバックハンドルと異なり、ハンドルは抑えの効く形状のものを採用していた。アメリカンバイクとしてはかなりユニークな存在であったが、販売実績はあまり伸びなかった。
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