N011
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/19 17:05 UTC 版)
「バルス (レーダー)」の記事における「N011」の解説
バルスシリーズの最初のレーダーはN011で、元々はSu-27用に開発されたXバンドのパルスドップラーレーダーであった。このオリジナルのN011では、直径960mm、±85度のセクタスキャンを持つ機械式スキャンの平面アレイを持っていた。平均2kWでピーク出力は8kWに達した。N011は、低ノイズのUHF入力アンプと、再プログラム可能なデジタルコンピュータを使用した完全なデジタル信号処理ユニットを特徴としている。 当初の要求であった20目標同時追尾と8目標同時交戦は、当時のソ連の技術では不可能であったが、N011は13目標同時追尾と4目標同時交戦が可能であった。その後、これは15目標同時追尾、6目標同時交戦ができるようアップグレードされた。早期警戒に使用した場合の最大空対空探知距離は400kmを超え、迎撃に使用した場合、一般的な戦闘機サイズの標的に対する探知距離は正面から140km、背後から65kmとなっている。 空対地モードについては、N011は5つの空対地モードと、地上マッピング、地形追従レーダー、地形回避を含む4つの海上モードを搭載している。空対地モードは、空母型の目標に対して最大200kmを超えて探知可能。
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