Microsoft Windows、Mac、sRGB および テレビ/ビデオの標準ガンマ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 18:41 UTC 版)
「ガンマ補正」の記事における「Microsoft Windows、Mac、sRGB および テレビ/ビデオの標準ガンマ」の解説
詳細は「sRGB#変換仕様」を参照 ほとんどのコンピューターディスプレイシステムでは、画像は約0.45のガンマで符号化され、逆数となる2.2のガンマで復号化される。注目すべき例外は、Mac OS X 10.6(Snow Leopard)がリリースされるまでは0.55のガンマで符号化され、1.8のガンマで復号化していたMacintoshコンピューターである。いずれの場合も、静止画ファイル(JPEGなど)のバイナリー・データは、動画ファイル(MPEGなど)と同様に明示的に符号化される(つまり、線形の強度ではなく、ガンマ符号化された値を有している)。システムは、出力装置ののガンマとのよりよい一致が必要な場合には、両方の場合にさらにカラーマネージメントシステムを介してオプションで管理することができる。 ほとんどのカメラ、PCおよびプリンターで使われているsRGB色空間(英語版)規格は、上記のような単純なべき乗則の非線形性を採用していないが、右図に示すように、ほとんどの範囲で2.2に近い復号用ガンマ値を有している。0.04045の圧縮値ないし0.00313の線形の光強度を下回ると、曲線は線形(光強度に比例する符号値)となるため、この部分では γ = 1 となる。赤い曲線の背後にある黒い破線は、比較のための標準的な γ = 2.2 のべき乗則曲線である。 CRTを基にしたテレビ受像機およびモニターは、送信または保存される画像ファイルの標準ビデオ信号に、CRTのガンマ伸張後に適切な画像を提供するガンマ圧縮(正確な逆特性)が施されているため、通常は追加のガンマ補正は必要としない。テレビ信号の場合、実際のガンマ値はビデオ規格(NTSC、PAL、SECAM)によって定義され、常に固定された既知の値である。 コンピューターでのガンマ補正は、たとえば、画像のガンマを変換することにより γ = 1.8 のアップルの画像を、 γ = 2.2 のPCモニターで正しく表示するために使用される。別の用法としては、モニターのばらつきを補正するために、個々の色チャンネルのガンマを均等にするのに使用される。
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