M40の発売禁止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 08:24 UTC 版)
「アサヒファイアーアームズ」の記事における「M40の発売禁止」の解説
1994年、アサヒファイアーアームズはボルトアクションライフル型のエアーソフトガンM40を発売する。これは金属製のカートリッジに専用の器具を使用して圧縮空気を充填して使用するという特殊な構造であり、日本遊戯銃協同組合での認定は反対意見を押し切ってのものだった。発売後に実弾の発射が可能であると報道され、警察庁により実銃と認定されて発売禁止、購入者は任意提出となった。現在この銃を所持することは銃刀法に抵触する。 ただし、この銃はわずかな改造で実弾が使用できるという構造ではなかった。実銃ではカートリッジのプライマーを直接叩く構造であるのに対し、アサヒのM40はカートリッジの後方からではなく、前方から可動式の銃身を用いてカートリッジの先端部を叩く事によってカートリッジ内部のガスを放出するという独特の機構を持っていた。 しかし、カートリッジそのものはプライマー部に充填バルブを設けており実銃のそれと類似していた事、実銃同様にロッキングラグを持ち十分な耐圧性を持っていた事、また撃発用のスプリングに強力なものが使用されており、それによって動かされる可動式銃身は重く充分な慣性を有していた事もあり、チャンバーに収まるサイズの内部撃芯付きアダプターを製作、内部に22LR等の小型の実包を入れてチャンバーに装填、前方より銃身を後退させてアダプター底面内部に固定された撃芯に実包を激突させることにより銃本体は無加工のままでも実弾が発射できる事を日本テレビ『NNNきょうの出来事』のスタッフが実際にグアムにM40持ち込んだ上でアダプターを製作し、実弾射撃を行うと共にその詳細な手口を櫻井よしこアナウンサーが報じた。 但しこれは銃本体と呼ぶべきはアダプター部であり、M40自体はこれを支える器に過ぎず間接的にこのアダプターを作動させているに過ぎない。実際にアダプターを作動させるのに必ずしもM40が必要な訳でもなく、他の方法でも実弾を発射可能である。日本テレビ『NNNきょうの出来事』のスタッフ及び企画に乗り気であった櫻井よしこもアダプターの製作自体が銃刀法に触れる恐れがある事を認識しており、国内で製作せずわざわざグアムで製作させている事からもこれは明らかである。 しかし、マスコミによって詳細な手口が日本全国に拡散してしまった以上、警察も放置できず止む無く実銃であると認定、発売禁止、回収の憂き目を見ることとなったのである。 ちなみに、この事件の後に発売されたエアコッキングライフルのM40は全くの別物であり合法品である。
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M40の発売禁止
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/04/04 07:14 UTC 版)
「アサヒファイアーアームズ (トイガンメーカー)」の記事における「M40の発売禁止」の解説
1994年、アサヒファイアーアームズはボルトアクションライフル型のエアーソフトガンM40を発売する。 これは金属製のカートリッジに専用の器具を使用して圧縮空気を充填して使用するという特殊な構造であり、日本遊戯銃協同組合での認定は反対意見を押し切ってのものだった。発売後に実弾の発射が可能であると報道され、警察庁により実銃と認定されて発売禁止、購入者は任意提出となった。現在この銃を所持することは銃刀法に抵触する。 ただし、この銃はわずかな改造で実弾が使用できるという構造ではなかった。実銃ではカートリッジのプライマーを直接叩く構造であるのに対し、アサヒのM40はカートリッジの後方からではなく、前方から可動式の銃身を用いてカートリッジの先端部を叩く事によってカートリッジ内部のガスを放出するという独特の機構を持っていた。 しかし、カートリッジそのものはプライマー部に充填バルブを設けており実銃のそれと類似していた事、実銃同様にロッキングラグを持ち十分な耐圧性を持っていた事、また撃発用のスプリングに強力なものが使用されており、それによって動かされる可動式銃身は重く充分な慣性を有していた事もあり、チャンバーに収まるサイズの内部撃芯付きアダプターを製作、内部に22LR等の小型の実包を入れてチャンバーに装填、前方より銃身を後退させてアダプター底面内部に固定された撃芯に実包を激突させることにより銃本体は無加工のままでも実弾が発射できると判断され実銃であると認定、発売禁止、回収の憂き目を見ることとなったのである。 ちなみに、この事件の後に発売されたエアコッキングライフルのM40は全くの別物であり合法品である。
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