Mに死刑判決
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「マブチモーター社長宅殺人放火事件」の記事における「Mに死刑判決」の解説
2006年12月19日、判決公判が開かれ、千葉地裁(根本渉裁判長)は、検察側の求刑通り被告人Mに死刑判決を言い渡した。 千葉地裁は判決理由で「遊ぶ金欲しさにわずか3カ月余りで4人を殺害した犯行は極めて残虐で、人間性の片鱗もうかがえない。被告人Mは1989年に殺人で服役したにもかかわらず、人命を奪ったことへの真摯な改悛の情がうかがえない。矯正の余地を見出すのは困難で、極刑をもって臨むほかない」と犯行を指弾した。 その上で、被告人Mの弁護人による「3事件は小田島が主導しており、被告人Mの関与の程度は低い」という主張に対しても、「被告人Mは小田島被告人に対し、積極的に犯行を働きかけた側面もあり、主従関係はなかった」、「被告人M・小田島被告人は、相互補完し合いつつ犯行を遂行した。その役割に格段の差異はない」と事実認定し、量刑における死刑回避を求める主張を退けた。 また弁護人側は、3事件の起訴事実のうち目黒区の事件について「被害者Cと揉み合った際、偶然刃物が刺さり、Cが死亡してしまった」として殺意を否認し、強盗致死罪の成立を主張していたが、千葉地裁はこの主張を「傷の深さなどから、確定的な殺意が認められる」として退け、検察側の主張通り、強盗殺人罪の成立を事実認定した。 閉廷後、「事件の捜査に協力する会」の会長を務めていた、被害者Aの義弟は「Mは死刑を覚悟していた様子だが、反省の様子は見えなかった。自分の所業がいかに異常・残酷かを反省し、人間に近づいてから刑を受けてほしい」と語った。
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