リステリア症
別名:リステリア・モノサイトゲネス感染症
英語:Listeriosis
リステリア菌と呼ばれる細菌に感染することで発症する人畜共通感染症。
健康な成人がリステリア症に感染すると、1日から数週間潜伏期間を経て、頭痛や発熱、吐気といったインフルエンザに似た症状が表れる。高齢者や小児、妊婦などがリステリア症に罹患した場合には、髄膜炎や敗血症などの重体に陥る場合もあり、死亡に至るケースも少なくない。
米国では、食品を媒介してリステリア症に感染する集団食中毒事件が比較的多く発生しており、毎年数千人が感染し、数百人が死亡しているといわれている。
関連サイト:
食品媒介リステリア症:食品衛生情報 - 日本食品衛生協会
リステリア・モノサイトゲネス感染症 - 国立感染症研究所 感染症情報センター 感染症の話
リステリア症について - 横浜市衛生研究所
リステリア‐しょう〔‐シヤウ〕【リステリア症】
リステリア症
【概要】 Listeria monocytogenesis という細菌による人畜共通の食品媒介性感染症。リステリアは動物はヒトの糞便中、腐敗物の中に住んでいる。年間30~50の発生が報告され、免疫不全患者に起こりやすいことが知られている。髄膜炎、脳炎、敗血症、流産、肝膿瘍を起こし、しばしば致命的。
【詳しく】診断は菌を分離すること。治療はセフェム薬がすでに使用されていて無効の場合は、直ちにアンピシリンに変更する。重症例ではアンピシリンとゲンタマイシンの併用をする。
《参照》 髄膜炎、 CDC分類カテゴリーB

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