LOCE・DMOと関連しての開発
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「遠征前進基地作戦」の記事における「LOCE・DMOと関連しての開発」の解説
2015年3月、海軍・海兵隊・沿岸警備隊の3軍は、2007年の「21世紀のシーパワーのための協調戦略」(CS21)を改訂し、同名の文書としてあらためて公表した。この改訂に基づいて、同年6月にはワシントンD.C.において海軍・海兵隊の上級指揮官による協議がもたれ、海軍がどのようにして沿岸地域及びその周辺で作戦すべきかを記述する構想の必要性が認識された。この構想は両軍種の合同作業によって策定する必要があることも同時に認識されたことから、同年8月より、海軍戦闘開発コマンド (NWDC) と海兵隊戦闘研究所 (MCWL) が共同で「係争環境における沿海域作戦」(LOCE)コンセプトの作成に着手した。 この検討において、海兵隊のEABOコンセプトは海軍の分散型海上作戦(Distributed Maritime Operation, DMO)コンセプトとともにLOCEコンセプトの下位に位置付けられ、相互補完的な役割を果たすこととされた。2016年9月にネラー海兵隊総司令官が公表した海兵隊作戦コンセプト(2016 MOC)において、LOCEとEABOが正式に盛り込まれ、EABOについては、制海を支援する攻撃行動のためにEABを運用する能力、海上拒否のための前哨(sea-denial outpost)としてのEABを各種火力により防御する能力、EABを後続部隊にとっての一時的・即時的な兵站ネットワークのハブとして活用する能力の強化が課題として提起された。 2017年2月、海軍作戦部長及び海兵隊総司令官はLOCE(機密版)を承認し、同年9月に非機密版であるLOCE白書を発表した。そして2018年6月1日、関係各所への情報提供や、一般からも含めフィードバックを受けることを目的として、海兵隊はEABOハンドブックを発表した。またEABOコンセプト本体も、公開されていないものの、2019年2月に海軍作戦部長と海兵隊総司令官の署名を得て正式となった。
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