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ジョーン・バエズ

(Joan Baez から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/16 23:12 UTC 版)

ジョーン・バエズ
Joan Baez
1973年
基本情報
出生名 Joan Chandos Baez
生誕 (1941-01-09) 1941年1月9日(84歳)
出身地 アメリカ合衆国 ニューヨーク州スタテンアイランド
ジャンル フォーク
フォークロック
職業 ミュージシャン
シンガーソングライター
担当楽器 ボーカルギターピアノウクレレジャンベ
活動期間 1958年 - 現在
レーベル ヴァンガード・レコード
A&Mレコード
CBS
Gold Castle Records
ヴァージン・レコード
Guardian Records
Koch
Proper Records
公式サイト www.joanbaez.com
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ジョーン・バエズ: Joan Baez1941年1月9日 - )は、アメリカ合衆国シンガーソングライター

フォークロックの草創期から、今なお活動し続けている女性音楽アーティストの第一人者。キャリアは60年にも及び、フォーク界に多大な足跡を残した。2017年、『ロックの殿堂』入り。

名前は「バイズ [bz][1][2]」もしくは「バイエズ [bɛz][3]と表記する方が近い。

来歴

ニューヨーク州スタテン島にてメキシコ系の家に生まれる。彼女の一家は、クエーカー教徒であった。父親のアルバートは物理学者であり、軍需産業への協力を拒否し、それはジョーンの1960年代から現在まで続く公民権運動と反戦活動へ影響を及ぼした。妹のミミ・ファリーニャ(Mimi Fariña1945年4月30日 - 2001年7月19日)もフォーク歌手であった。

歌手としての経歴は、1959年のニューポート・フォーク・フェスティバルから始まった。1960年10月、ファースト・アルバム『ジョーン・バエズ』をヴァンガード・レコードから発売。同作は「ドナドナ」「朝日のあたる家[4]などトラディショナルのフォーク・バラード、ブルースと哀歌が、彼女自身のギターによって演奏されたものであった。

1961年9月発売の『ジョーン・バエズ 第2集(Joan Baez, Vol. 2)』はゴールド・アルバムとなり、翌年リリースされた『イン・コンサート』も同じくゴールド・アルバムを獲得した。バエズは、1960年代初頭から中期に掛けて、アメリカにおけるルーツ・リバイバルの先頭に立ち、自らの聴衆に対し、ブレイク前のボブ・ディランを紹介し、また多くのアーティストは彼女を模倣した。

1967年1月11日、初来日[5][6][7]。同月13日から日本ツアーを開始した[8]。コンサートではニッポン放送の高崎一郎が司会通訳を務めた[7]。当時の週刊誌は、米国のCIAから圧力がかかり、高崎が意識的な誤訳を強要された疑いがあると報じた[7][9]。2月1日の東京厚生年金ホールの公演の音源が1973年に『ジョーン・バエズ・ライブ・イン・ジャパン』として発売されている。1973年に7年ぶりに再来日した際、「ニクソンウォーターゲート事件から何の教訓も得ていない」「ベトナムには、まだ本当の休戦は実現していない」「中東戦争は自分の正当性に目が眩んだがために戦い」などと政治的発言を繰り返した[7]。前回来日時の高崎の件に関しては「恨んではいません。私にとってCIAは、既に私の人生の一部です」などと述べた[7]

1968年12月、ディランの作品のみを歌った2枚組のアルバム『Any Day Now』を発表。シングルカットされた「ラヴ・イズ・ジャスト・ア・フォー・レター・ワード」はバエズのコンサートの定番曲のひとつとなった。

1969年ウッドストック・フェスティバルに出演。

2010年3月、スペイン政府より芸術文学の勲章受勲し、Excelentisima Señora称号を得る。

2017年、『ロックの殿堂』入りを果たす[10]

2018年、10年ぶりのアルバム『Whistle Down the Wind』をリリース。この作品と、それに伴うワールドツアーが最後になると明言し、第一線からの引退を表明した[11]

2021年デヴィッド・クロスビーのアルバム、『フォー・フリー』のアルバムジャケットのアートワークを担当。

ギャラリー

ディスコグラフィ

スタジオ・アルバム

  • 『ジョーン・バエズ』 - Joan Baez (1960年、Vanguard) ※旧邦題『ジョーン・バエズ・ファースト』
  • 『ジョーン・バエズ 第2集』 - Joan Baez, Vol. 2 (1961年、Vanguard)
  • 『5』 - Joan Baez/5 (1964年、Vanguard)
  • 『フェアウェル・アンジェリーナ』 - Farewell, Angelina (1965年、Vanguard)
  • 『ノエル』 - Noël (1966年、Vanguard)
  • 『ジョーン』 - Joan (1967年、Vanguard)
  • 『バプティズム - われらの時代の旅』 - Baptism: A Journey Through Our Time (1968年、Vanguard)
  • 『ボブ・ディランを歌う』 - Any Day Now (1968年、Vanguard)
  • 『獄中の夫に捧ぐ』 - David's Album (1969年、Vanguard)
  • 『自由と平和と』 - One Day at a Time (1970年、Vanguard)
  • 『心、愛、祈り』 - Blessed Are... (1971年、Vanguard)
  • 『カム・フロム・ザ・シャドーズ - バングラデシュの歌』 - Come from the Shadows (1972年、A&M)
  • 『戦争が終ったとき』 - Where Are You Now, My Son? (1973年、A&M)
  • 『ここに人生が』 - Gracias a la Vida (1974年、A&M)
  • 『ダイアモンド・アンド・ラスト』 - Diamonds & Rust (1975年、A&M)
  • 『ガルフ・ウィンズ』 - Gulf Winds (1976年、A&M)
  • 『風まかせ』 - Blowin' Away (1977年、CBS)
  • Honest Lullaby (1979年、CBS)
  • 『リーセントリー』 - Recently (1987年、Gold Castle)
  • 『スピーキング・オブ・ドリームス』 - Speaking of Dreams (1989年、Gold Castle)
  • 『プレイ・ミー・バックワーズ』 - Play Me Backwards (1992年、Virgin)
  • Gone from Danger (1997年、Guardian)
  • Dark Chords on a Big Guitar (2003年、Koch)
  • Day After Tomorrow (2008年、Proper)
  • Whistle Down the Wind (2018年、Proper)

ライブ・アルバム

  • 『イン・コンサート』 - Joan Baez in Concert (1962年、Vanguard)
  • 『イン・コンサート・パート2』 - Joan Baez in Concert, Part 2 (1963年、Vanguard)
  • Joan Baez in San Francisco (1964年、Fantasy)
  • 『ライヴ!!』 - Joan Baez In Italy (1969年、Vanguard)
  • 『ライヴ・イン・ジャパン』 - Live in Japan (1973年、Vanguard)
  • 『ジョーン・バエズ・イン・コンサート』 - From Every Stage (1976年、A&M)
  • European Tour (1980年、CBS)
  • Live Europe '83 (1984年、Gamma)
  • Diamonds & Rust in the Bullring (1988年、Gold Castle)
  • Ring Them Bells (1995年、Guardian)
  • 『ライヴ・アット・ニューポート1963-1965』 - Live at Newport (1996年、Vanguard)
  • Bowery Songs (2005年、Proper)
  • Ring Them Bells (2007年、Proper)
  • Diamantes (2015年、Proper)
  • 75th Birthday Celebration (2016年、Razor & Tie)
  • Live At Woodstock (2019年、Craft Recordings)

サウンドトラック・アルバム

  • 『死刑台のメロディ』 - Sacco & Vanzetti (1971年、RCA Victor) ※映画『死刑台のメロディ』サウンドトラック
  • 『心の旅』 - Carry It On (1971年、Vanguard) ※映画『ジョーン・バエズ 心の旅』サウンドトラック
  • Silent Running (1972年、Decca) ※映画『サイレント・ランニング』サウンドトラック
  • How Sweet the Sound (2009年、Razor & Tie)

著作

  • Daybreak: An Intimate Journal. New York, Dial Press, 1968.
  • And a Voice to Sing With: A Memoir. New York City, Summit Books, 1987.

脚注

  1. ^ Baez, Joan (2009), And A Voice to Sing With: A Memoir, New York City: Simon & Schuster, p. 61, "I gave Time a long-winded explanation of the pronunciation of my name which came out wrong, was printed wrong in Time magazine, and has been pronounced wrong ever since. It's not "Buy-ezz"; it's more like "Bize," but never mind." 
  2. ^ Wells, J. C. (2000). “Baez 'baɪez ; baɪ'ez —but the singer Joan Baez prefers baɪz”. Longman Pronunciation Dictionary. Harlow, England: Pearson Education Ltd.
  3. ^ https://ja.forvo.com/word/joan_baez/
  4. ^ 鈴木カツ 『我が青春のショーン・バエズ』 キングレコード、1998年9月、ライナーノーツ p.3。
  5. ^ 関西50年前:【昭和42年1月23日】反戦と平和を歌い上げ”. 毎日新聞. 2023年8月27日閲覧。
  6. ^ 1967年01月11日(水) 今日は何の日?”. CDジャーナル. 2025年3月31日閲覧。
  7. ^ a b c d e 「《観客の目》 CIAは人生の一部 バエズ姐御の再来日」『週刊文春』1974年1月28日号、文藝春秋、18頁。 
  8. ^ スイングジャーナル』1967年1月号、スイング・ジャーナル社、192頁。
  9. ^ ベトナムに平和を!市民連合 編『資料「ベ平連」運動 上巻 1965-1968』河出書房新社、1974年6月30日、193-194頁。 
  10. ^ ロックの殿堂、2017年の殿堂入りアーティストが明らかに”. NME JAPAN (2016年12月21日). 2018年10月20日閲覧。
  11. ^ ジョーン・バエズ、「さようならツアー」を開催。「前に進まなければという強い思い」で新作を制作”. rockin'on (2018年2月27日). 2018年10月20日閲覧。

関連項目

外部リンク


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