ITU-T による定義
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/22 16:35 UTC 版)
「オープン標準」の記事における「ITU-T による定義」の解説
ITU-T は国際電気通信連合(国際連合の専門組織)の配下にある標準化団体である。ITU-T の Telecommunication Standardization Bureau による知的所有権に関するアドホックなグループが 2005年3月、以下の定義をした ITU-T はオープン標準開発について長い歴史を持つ。しかし、近年他のソースが「オープン標準」という用語を様々に定義しようとしている。混乱を避けるため、ITU-T は今後「オープン標準」という用語を以下の定義に従って使用することを明示する: 「オープン標準」とは、一般に利用可能とされた標準であり、意見集約を行う過程を経て策定・保守されるものである。「オープン標準」は様々な製品やサービスの間での相互運用やデータ交換を可能とし、広く採用されることを意図している。 「オープン標準」の要素としては以下のものがあるが、必ずしもこれだけに限定されるわけではない:共同策定過程 - 全ての利害関係者に開かれた開発過程を経て策定される。 適度なバランス - 特定の利害関係者が独占することのない過程とする。 適切な過程 - 各利害関係者のコメントを考慮し反映する。 知的所有権 - オープン標準に含まれる技術の知的所有権は保持される。これは、その実装が無料であるか否かを問わない。権利保有者と実装者の間の交渉に関しては、標準化団体は関知しない。 品質と詳細さのレベル - 相互運用可能な製品やサービスの競合する実装の開発を許すのに十分なレベルである。標準インタフェースは公表されている場合もあるし、その標準化団体以外の組織によって制御される場合もある。 公けに利用可能 - 正当な対価を支払うことで実装や利用が容易にできる。標準に関する文書は標準化団体が許可した場合にのみ第三者が参照可能である。 サポート継続 - ある程度の長期間にわたって保守・サポートされる。
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