IEEE 802.20
別名:MBWA,Mobile Broadband Wireless Access
IEEE 802.20とは、IPベースの無線パケット通信方式のひとつで、2006年1月18日にIEEEで標準化された方式のことである。2002年12月11日発足したワーキンググループ「MBWA Working Group」によって開発が進められている。
IEEE 802.20では変復調方式のOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)や信号授受信方式のMIMO(Multi-Input Multi-Output)などが複合的に取り入れられている。これによって既存の通信方式よりもいっそう高い周波数利用効率が実現している。
IEEE 802.20は、モバイルWiMAXに次ぐブロードバンドの無線通信技術として、2007年から2008年にかけての実用化が期待されている。
参照リンク
IEEE website for 802.20 - (英文)
IEEE: | IEEE802.3標準 ISAバス IEEE 802.15.4 IEEE 802.20 LEAP LACP LLC |
IEEE 802.20
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/02/04 08:57 UTC 版)
IEEE 802.20(またはMobile Broadband Wireless Access(MBWA) Working Group)は、2002年12月11日にIEEE Standards Associationによって設けられ、IPベースのサービスのための無線通信のインターフェースについての仕様を準備することを目的としている作業班、又は、その作業班の成果として得られた標準的な仕様。
低コストで、常時接続による真の意味でのモバイル・ブロードバンド・ワイヤレス・ネットワークを実現することが期待されている。
概要
IEEE 802.20の仕様は、他のIEEE 802と同じように層(レイヤー)構造に従って定義される。作業班は、物理層(PHY)と、データリンク層(中間アクセス層(MAC)及びロジカル・リンク層(LLC))。データリンク層の一部)を検討対象としている。無線通信方式は、3.5GHz以下の周波数帯において、最大1Mbit/s以上のデータ転送速度で運用される。
当該仕様に合致するシステムは複数存在し、京セラのiBurstがそのうちの一方式である。日本国内でこの方式を採用している事業者はないが、オーストラリア、南アフリカ共和国、ケニア共和国等でサービスが行われている。
- MBTDD-Wideband - クアルコムが推進。 OFMDA
- MBTDD 625k-MC mode - 京セラと米アレイコムが推進(例:iBurst)。TDMA
競合
クアルコムが中心になって推進する[1][2]IEEE 802.20と、俗に「モバイル WiMAX(ワイマックス)」と呼ばれるIEEE 802.16eは、互いに似ている。802.20の仕様案は既に投票に付され、2006年1月18日に承認されている。
この標準仕様の特徴については、次のように考えられている。
- IPによるローミング及びハンド・オフ(1Mbit/s以上において)
- IPと適応アンテナによる、新たなMAC及びPHY
- 250km/hまでの移動性
- パケット構造
- 低レーテンシー
関連項目
出典・脚注
外部リンク
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