Harvard Din & Tonicsとは? わかりやすく解説

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Harvard Din & Tonics

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/30 08:02 UTC 版)

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ハーバード・ディン・アンド・トニックスThe Harvard Din & Tonics、または、ザ・ディンズ - The Dins)は、1979年にハーバード大学で結成された5部からなる全員男性のジャズ・アカペラ・グループである。大学の学生グループであり、メンバーは固定されていない。

略歴

ディン・アンド・トニックスは、マサチューセッツ州ケンブリッジ市にあるハーバード大学のフィリップス・ブルックス・ハウス協会慈善活動の一環として結成された。レパートリーは1946年から1960年代にかけて活動していたアカペラ・グループ、ダンスター・ダンセズ(Dunster Dunces)のものを元にした[1][2]。最初のコンサートは、ハーバード対イェール・フットボール・ゲームの式典の際にイェール大学で行なわれた。グループは、1982年にメリッサ・スー・アンダーソンロレッタ・スウィット主演の『ファースト・アフェア』で映画に初めて登場した。最近では2003年にウェルズリー大学を舞台にしたジュリア・ロバーツ主演の『モナリザ・スマイル』という映画に登場している[3]。2014年3月30日にはハーバード大学内にあるサンダース・シアターにて35周年記念コンサートを開催した。

グループ名の由来

「ディン・アンド・トニックス」という名前はジン・トニックというカクテルをもじった語呂合わせで、「ディン」とは大きなノイズを意味し、「トニック」とは音階の最初の音を意味する音楽用語である。グループのメンバーが履くライムグリーン色のソックスは伝統的にジン・トニックに添えられるライムを表している。

レパートリーとパフォーマンス

12から15名の男性現役大学生からなるザ・ディンズは完全に自立したグループ。ほとんどの編曲は現在もしくは以前のメンバーによるものである。レパートリーは主としてグレイト・アメリカン・ソングブックスタンダードジャズであり、色々な時代やスタイルのユーモアソングもある。レパートリーは時に数多い他のジャンル、ポップフォークソングロックカリプソラテン音楽などにも拡大している。規則として白聴ネクタイ、燕尾服、彼らのテーマであるグリーンソックスで演じる。

ディン・アンド・トニックスは1979年に「シュブーン」(1954年にビルボードチャートで1位になって以来、一般的にはドゥーワップとして最初のヒット曲とみなされている)を自身の編曲で演じ始めた。これはザ・ディンズのテーマ曲となり、ほとんどのコンサートで毎回歌われている。 ディンズは『ザ・プライス・イズ・ライト』や『グッドモーニングアメリカ』などのテレビ番組に出演し、サンフランシスコ・ジャイアンツタンパベイ・ライトニング全米プロゴルフ協会ライダーカップボストン・レッドソックスニューヨーク・ヤンキースボストン・セルティックスボストン・ブルーインズボストン・ブレイカーズなどのために「星条旗」を歌った。

ツアー

ザ・ディンズはグループ結成以来、海外でも上演しており、1980年後期にはアジアでも定期的にツアーを始めた。1990年以来、2年ごとに世界ツアーを行なっている。一回のツアーは2〜3ヶ月にわたり、ヨーロッパやアフリカ、アジア、オーストラリア、北米などほぼ15カ国で上演する。さらに、コロラド州やワシントンDC、ニューヨークなどに定期的に行き、春休みにはバミューダ諸島やカナダのウィスラーで上演する。ザ・ディンズの行った国々は、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、カナダ、中国、キプロス、チェコ、デンマーク、エジプト、フィジ、フランス、ドイツ、ギリシャ、香港、アイスランド、インド、インドネシア、アイルランド、イタリア、日本、ルクセンブルク、マレーシア、メキシコ、モロッコ、ネパール、セルビア、シンガポール、スロベニア、韓国、スエーデン、スイス、タイ、イギリス、バチカン市である[4]。2010年のツアーでは、上海エキスポ音楽祭の閉会式に参加した。

特筆すべき共演とパフォーマンス

ザ・ディンズは、ジャズ・ボーカリストのエラ・フィッツジェラルドボビー・マクファーリンニューヨーク・ヴォイセスライオネル・リッチー、ジャズ・ピアニストのハービー・ハンコック、ジャズ・トランペット奏者のウィントン・マルサリス、前知事でプロレスラーのジェシー・ベンチュラ、女優のジュリア・ロバーツクリスティン・チェノウェスシャロン・ストーンジェシカ・ラング、キャシー・リー・ギフォード、キャスリーン・ターナー、コメディアンのコナン・オブライエンジャッキー・メイソンボストン・ポップス・オーケストラの指揮者キース・ロックハート、チェリストのヨーヨー・マ、アメリカ合衆国大使のキャロライン・ケネディ、元大統領ビル・クリントン、さらにバミューダ諸島の知事や、オーストラリア、ドイツ、ギリシャ、ネパール、アイルランド、モロッコ、ノルウェー、イタリア、ベルギーのアメリカ大使のためにパフォーマンスを行った。世界ツアーの間、ザ・ディンズは最近、賞獲得したドイツの5部ボーカル・グループであるヴォーカルデンテやアイスランドのボーカリストであるアンドレア・ギルファドーテルとも共演した。

ディスコグラフィ

アルバム

  • In the Beginning (1983年)
  • With a Twist (1985年)
  • Dins at 10 (1988年)
  • In the Limelight (1990年)
  • Tonic Boom (1992年)
  • Sublime (1994年)
  • Toast of the Town (1996年)
  • Platonic (1998年)
  • Freshly Squeezed (2000年)
  • The Green Album (2002年)
  • Dinbound (2004年)
  • Hint of Lime (2008年)
  • The Pursuit of Snappiness (2010年) ※このアルバムには、作曲家のナサニエル・ストゥーキーと作詞家のダニエル・ハンドラー(ペンネーム「レモニー・スニケット」。『世にも不幸なできごと』の著者)が書いたザ・ディンズのオリジナル曲が含まれている
  • Rhapsody in Green (2012年)
  • Easy Being Green (2014年)
  • The Dark Side of the Lime (2016年)
  • Citric (2018年)

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ http://www.thecrimson.com/article/1947/11/15/dunsters-dunces-sing-almost-anything-for/
  2. ^ http://www.thecrimson.com/article/1963/5/22/the-dunster-dunces-pthe-dunster-dunces/
  3. ^ http://www.imdb.com/title/tt0304415/trivia
  4. ^ http://dins.com/history/

外部リンク


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