HD 43691
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/25 20:53 UTC 版)
HD 43691 | ||
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星座 | ぎょしゃ座 | |
見かけの等級 (mv) | 8.03[1] | |
位置 元期:J2000.0 |
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赤経 (RA, α) | 06h 19m 34.6759s[2] | |
赤緯 (Dec, δ) | +41° 05′ 32.301″[2] | |
視線速度 (Rv) | -28.97 ± 0.02 km/s[2] | |
固有運動 (μ) | 赤経: 22.683 ± 0.062 ミリ秒/年[2] 赤緯: -53.060 ± 0.043 ミリ秒/年[2] |
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年周視差 (π) | 11.73 ± 0.26ミリ秒[2] (誤差2.2%) |
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距離 | 278 ± 6 光年[注 1] (85 ± 2 パーセク[注 1]) |
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絶対等級 (MV) | 3.4[注 2] | |
物理的性質 | ||
質量 | A: 1.38 ± 0.05 M☉[3] B: 0.11 M☉[4] C: 0.17 M☉[4] |
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表面重力 | A: 19 G[3][注 3] B: 160 G[4][注 3] C: 100 G[4][注 3] |
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自転速度 | A: 4.7 km/s[3] | |
スペクトル分類 | G0 IV[3] | |
表面温度 | A: 6,200 ± 40 K[3] B: 2,900 K[4] C: 3,300 K[4] |
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色指数 (B-V) | 0.596[1] | |
金属量[Fe/H] | A: 0.28 ± 0.05[3] | |
年齢 | 2.0 - 3.6 ×109 年[3] | |
HD 43691 A - BC系 | ||
地球から見た位置 (HD 43691 Aとの関係) | ||
位置角 | 41°[5] | |
角距離 | 4.4″[5] | |
軌道要素と性質 | ||
離心率 (e) | 0.312[4] | |
公転周期 (P) | 1,649 年[4] | |
軌道傾斜角 (i) | 121.4°[4] | |
HD 43691 B - C系 | ||
軌道要素と性質 | ||
離心率 (e) | 0.310[4] | |
公転周期 (P) | 39 年[4] | |
軌道傾斜角 (i) | 127.0°[4] | |
他のカタログでの名称 | ||
BD+41 1415, HIP 30057, SAO 41025, GSC 02930-02105, 2MASS J06193467+4105321, TYC 2930-2105-1, PPM 48960. | ||
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HD 43691は、ぎょしゃ座の方角に約278光年の距離にある、三重連星系である。
星系
主星のHD 43691 Aは、8等級のG型星である。この星は黄色く見えるが、距離から計算した絶対等級が主系列星にしては明るすぎるので、準巨星だと考えられる[3]。その場合、核内での水素核融合はほぼ終了し、徐々に赤色巨星へと進化しているところである。
伴星は、2015年に主星から北東に4.4秒離れた位置に、初めて検出された[5]。その後、補償光学を用いた複数の観測から、この伴星候補が主星と運動を共にする連星であることがわかり、更に伴星は2つの恒星からなる三重連星であることもわかった[4]。伴星のHD 43691 B、HD 43691C は、実際の距離にすると、主星からおよそ360AU離れた位置にある。伴星同士は、およそ10AU離れている。
惑星系
2007年7月、主星の周囲を公転する木星型惑星が発見された[3]。最低質量は2.5木星質量で、水星と太陽の間の距離よりも母星に近い軌道を公転している。
名称 (恒星に近い順) |
質量 | 軌道長半径 (天文単位) |
公転周期 (日) |
軌道離心率 | 軌道傾斜角 | 半径 |
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b | > 2.49 MJ | 0.24 | 36.96 ± 0.02 | 0.14 ± 0.02 | — | — |
脚注
注釈
「HD 43691」の例文・使い方・用例・文例
固有名詞の分類
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