HD DVD撤退とその後
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/16 20:31 UTC 版)
「VARDIA」の記事における「HD DVD撤退とその後」の解説
2008年2月16日にNHKをはじめ主要マスメディアが「東芝HD DVD撤退で調整」と報じた。同19日、東芝が「HD DVD事業の終息」を正式に発表。レコーダーを含むHD DVD機器の生産と新規開発は停止された。 正式発表がない段階から「規格戦争終結」が大きく報じられ、かつてのβビデオテープレコーダーのようにHD DVD購入者への今後の対応を懸念する声が出ている。製造終了後8年間の修理部品保持に加えサポート窓口の拡充、HD DVD-Rメディアの供給確保などを行うと表明した。 撤退報道が流れた直後に在庫処分のため安値で投げ売りする店が現れたり、撤退が正式発表された後にはHDD/DVDレコーダーとしてはコストパフォーマンス・機能性が高いとして一時的に人気が出るなど慌しい市場の動きがあった。3月後半には市場からほぼ姿を消した。 なおDVDプレーヤー・レコーダー事業は継続したため、VARDIAブランドは存続していた。 撤退表明時、Blu-ray Disc機器への参入は全く検討していないと表明した。また、2008年9月の新製品発表時にもBD機器を出さないと改めて明言していた。ちなみにHD DVD撤退の動きが明らかになる前からRD・VARDIA愛好者の間にBD搭載を望む意見が多数出ている。 東芝の社長が2009年6月24日に開かれた株主総会で「負けたからBDをやらないというのではなく、負けは負けとして、将来柔軟性を持って対応したい」と述べていて、参入に含みを持たせている。 東芝が2009年内にもBlu-ray市場に参入することが2009年7月18日に明らかになったとの報道があった。市場が急成長しているため参入を決めたとのことで販売は再生専用のプレーヤーのみだが、需要を見てレコーダーも検討するとのことである。この報道に対して東芝は、「柔軟に検討していることは事実だが、現時点で決まっていることは無い」とコメントしている。 2009年8月10日にBDAへ加盟申請、同時に年内に対応プレーヤーやノートPCの発売を目指すと発表した。
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