HABに基づくイヌの療法活用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/08 06:22 UTC 版)
「ヒューマン・アニマル・ボンド」の記事における「HABに基づくイヌの療法活用」の解説
使役の提供という役割からペットとしてヒトとの共同生活を行うことになったイヌは、様々な効用をヒトの生活にもたらしている。近年では「癒やし」や「安らぎ」、「コミュニケーション」といった効用のみでなく、医学的な「治療」の効用も研究され、アニマル・セラピー・ドッグセラピーなどと呼ばれている。 動物を医療分野に介在させた最も古い記録は、18世紀イギリスの精神病患者の施設「ヨーク・リトリート」といわれている。19世紀には、ドイツで、てんかん患者を対象にした治療に動物が取り入れられ、20世紀に入ると、アメリカでは負傷した兵士の癒しを目的として、初めて病院にイヌを持ち込む訪問活動が始った。その後欧米を中心に、動物が与えるヒトの心身への効果を科学的に検証する動きがはじまり、1977年にはデルタ協会が設立された。デルタ協会では、病院や高齢者福祉施設などにおける動物を介在させたプログラムの定義付けや方法論が構築された。 日本では近年、日本動物病院福祉協会の獣医師らが中心となり、デルタ協会のガイドラインを取り入れて、CAPP活動と呼ばれる「コンパニオンアニマル・パートナーシップ・プログラム」を開始し、日本各地でその組織と活動を定着させてきた。
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