G-4型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/09 07:56 UTC 版)
「メッサーシュミット Bf110」の記事における「G-4型」の解説
夜間戦闘機であるG-4では、シュレーゲ・ムジーク(斜銃)を装備する際には、20mmMG/FF2門(G-4/R8仕様)か、30mm MK108機関砲2門(G-4/R9仕様)が用いられた。前述の通り、夜間戦闘機仕様ではレーダー手が乗り込み、乗員は3名となっている。また敵爆撃機を長時間待ち構えるため両主翼下に300リットルの増槽を懸吊することも多かった(B2仕様)。 なお、G-4型は主に装備した機上レーダーの違いによってa/b/c/dの4つのサブタイプに分類される場合がある。この場合はBf110G-4b/R3、などと記される。そうでない場合は、その機体に装着されたオプションキットを並べて、Bf110G-4/R3/B2/M2、などと言った表記になる。 G-4型にも機上レーダーが搭載され、初めてFuG202を搭載した機体はG-4/U5とされた。のちに新型のFug212を搭載されたものはG-4/U7とされている。 1943年の秋から、機上レーダーFuG212がBf110 G-4の標準装備となる。これをBf110 G-4aと呼んだ。なお、青木 (2005) によれば、FuG212は最初は小型のアンテナであったがこれはG-4aではなく、機首から4本のアンテナが突き出した状態になったものをG-4aと呼ぶとしている。 G-4bはFuG220とFuG212を併用した状態のもの。 44年初頭に登場したG-4cではFuG220の改良によりFuG212は廃止された。 G-4dはFuG220のアンテナを空気抵抗の小さな物に変更したタイプであり、他の箇所ほとんどG-4cと同一である。基本的にはR3仕様の状態で運用されたと言う。なお野原&田中 (1998) では、Fug220アンテナの後期型は空気抵抗が削減されているとされているが、G-4dの呼称との関連については触れられていない。 なおG-4 a-d型、各タイプのサブタイプとしては、青木 (2005) では、a型にはR1 - R3、b型にはR3 - R7、c型にはR3 - R4、d型にはR3が有ったとされるが、後述するオプションキットとの関連性については触れられていない。また、野崎 (1993) では、a型にはU1 - U3、b型にはR3,R6,R7、c型にはR3,R4,R6,R7、d型については特に触れられていない(が、レーダーアンテナ以外はc型とほぼ同一とされている)。またやはりオプションキットとの関連性については触れられていない。
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