FCX-V3
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/29 06:45 UTC 版)
2000年9月に発表された。FCX-V3は高圧水素を燃料とし、パワーアシストとしてウルトラキャパシタ(電気二重層コンデンサ)を採用している。バッテリーでは設計以上の大電流を充放電すると性能が劣化するほか、電力伝達機構としてDC-DCコンバータなどの装置が必要となるため、最大電流を制限する必要が生じ、加速時にモーターへの電力供給が十分に行えないことがある。ウルトラキャパシタにより素早く大きなエネルギー供給し、DC-DCコンバータなどの装置を不要とすることが可能となった。このため、キビキビとした加速が行える。モーター最大出力は60kWに向上、モーター最大駆動トルクは238N·m、システムの小型化により4人乗りを実現している。車両重量1,750kg。 燃料電池はバラード社製スタックを使用、航続距離は180kmで、最高速は130km/h。CaFCP(カリフォルニアフューエルセルパートナーシップ)に参加し、11月からカリフォルニアの一般道での走行テストを開始した。 2001年2月、燃料電池スタックをバラード製からホンダ製に変更したFCX-V3 with Honda FC Stackの公道テストを開始した。2000年11月から8月末までのFCX-V3の走行距離は約1万kmに達した。
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