F-16との競争試作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/11 10:05 UTC 版)
「F/A-18 (航空機)」の記事における「F-16との競争試作」の解説
アメリカ空軍は、新型戦闘機研究のLWF(軽量戦闘機)計画で、ジェネラル・ダイナミクスのYF-16とノースロップのYF-17の競争試作を行った。さらにF-15が極めて高価になり、前任機たるF-4を全て更新できなかった事から、これを実用機として発展させたACF(空戦戦闘機)計画でYF-16の実用化を決定し、F-16とした。 同時期にアメリカ海軍でも配備を開始したF-14は、艦隊防空に特化した戦闘機であり、また、可変翼を採用したこともあって価格が極めて高価になったため、空軍同様に前任機たるF-4の更新ができなかった。さらに、アメリカ海兵隊においてもF-4を更新する戦闘機が必要になった。また、攻撃機のA-7の後継機も必要としていた事から、制空戦闘と対地攻撃の両能力を持つ艦上戦闘機を求めていた。 海軍は当初、VFAX(新戦闘/攻撃機)計画として新規開発を検討していたが、議会からの強い意向により、1974年8月にNACF(海軍航空戦闘機)計画として、ACF計画の候補機を採用する事として具体化した。議会は経費削減の観点から、空軍と同様にF-16の採用を期待したが、評価の結果、海軍はYF-17を採用して発展させ、F/A-18を採用した。 空軍はF-15の数を補うハイ・ロー・ミックスの観点から、F-15と同系の大出力エンジンを単発装備したローコストなF-16を採用した。しかし海軍は、単発機であるF-16が、海上でのエンジン異常が致命的であることから双発機が有利と判断。また、艦隊防空の専任機であるF-14に対して汎用機を求めていたことから、価格面ではより高価ながら双発で電子機器などを積む余裕のある比較的大型の機体という理由でYF-17を採用している。
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