F-16、F-2
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/13 04:34 UTC 版)
「ゼネラル・エレクトリック F110」の記事における「F-16、F-2」の解説
F-16は当初プラット・アンド・ホイットニー F100エンジンを採用して就役した。1984年、アメリカ空軍はF-16の運行リスク削減を目的にエンジンを二重ソース化するAlternative Fighter Engine(AFE)計画を開始し、プラット・アンド・ホイットニー社のF100とゼネラル・エレクトリック社のF110のうち、競争に勝ち抜いたエンジンを契約することとした。そのため、F-16C/D Block30/32はP&WのF100とGEのF110のどちらでも搭載可能な共通のエンジンベイを採用した最初の機体となった。F110は現在、アメリカ空軍のF-16C/Dのうち86%に搭載されている。 F110-GE-100の出力はF100-PW-200よりも約4,000lbf(17.8kN)大きいため、より多くの空気を必要とする。そのため初期はカタログスペック通りの出力が得られず、Block40以降のF110搭載機はインテークが大型化された(MCID、通称『ビッグマウス』)。 F-16用のF110にはF110-GE-100(推力28,000lbf/125 kN Block30/40用)、F110-GE-129(推力29,400lbf/131 kN Block50シリーズ用)、F110-GE-132(推力32,000lbf/142 kN Block60用)がある。後者になるほど新型であり、より出力も大きくなっている。 日本でも、F-16をもとに開発されたF-2に、IHI(旧・石川島播磨重工業)がライセンス生産したF110-IHI-129が採用されている。
※この「F-16、F-2」の解説は、「ゼネラル・エレクトリック F110」の解説の一部です。
「F-16、F-2」を含む「ゼネラル・エレクトリック F110」の記事については、「ゼネラル・エレクトリック F110」の概要を参照ください。
- F-16、F-2のページへのリンク