EFマウントの功罪
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/01 03:21 UTC 版)
「キヤノン EOS 650」の記事における「EFマウントの功罪」の解説
発売当初、それまでのキヤノン独自大型マウントだったFDマウントとの互換性を一切排除したため、発売当初は旧来のキヤノン一眼レフユーザーから強く批判された。もともとFDマウントは各社独自MF大型マウントの中でもいまひとつ評価が低く、ボディ性能は良いとされるキヤノンにあってプロユースで今一歩ニコンに対抗しきれず市場で足を引っ張る原因になっていたため、AFマウント時代に入って互換性度外視はやむを得ない面があった。しかしこの突然のキヤノンの「裏切り」に対し、現在でもキヤノンやEOSシリーズに批判的な(と言うより、嫌悪感を抱く)ハイアマチュア写真家は少なくない。[誰?] その一方で、ニコンやペンタックスなどではなまじMFマウントに適宜必要な機能を追加していった結果、「物理的に嵌められる」だけで実際には使用できなくなるケースが多くなった。特にレンズ絞り機能の追加は世代の違うレンズとボディの互換性を完全に失わせた。これはEOSを生み出すきっかけとなったミノルタ(後、ソニーへ権利売却)αシリーズも同じで、AF・AEの進化とともに機能が追加・変更された結果、ニコンやペンタックスと同じ状況に陥った。 キヤノンだけは全てのレンズでレンズモーターを使用し(ボディ内蔵モーター方式は1990年代に入るやすぐに陳腐化した)、完全電子化だけでなく、(EF-SやEF-Mのような形状そのものに制約がある場合を除き)常に完全上位互換を保つことを意識して設計されたEFマウントを装備するEOSシリーズは、発売から30年を経過した現在でも、最初期のボディと現行のレンズまたはその逆の組み合わせでも、わずかな性能スポイル(プロ・ハイアマチュア層以外ではほとんど意識しないレベル)を甘受するだけでほぼ問題なく扱うことができる。
※この「EFマウントの功罪」の解説は、「キヤノン EOS 650」の解説の一部です。
「EFマウントの功罪」を含む「キヤノン EOS 650」の記事については、「キヤノン EOS 650」の概要を参照ください。
- EFマウントの功罪のページへのリンク