DXA又はDEXA法とは? わかりやすく解説

DXA又はDEXA(dual-energy X-ray absorptiometry)法 (デキサ法、二重エネルギーX線吸収測定法)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/16 02:40 UTC 版)

骨密度測定」の記事における「DXA又はDEXA(dual-energy X-ray absorptiometry)法 (デキサ法二重エネルギーX線吸収測定法)」の解説

DXAまたはDEXAよばれる骨密度測定法は2種類異なX線を骨にあてて、骨とほかの組織におけるX線吸収率の差から骨密度測定する方法である。骨密度測定方法には他にもMD法、pQCT法、QUS法などいくつか知られているが、DXA正確に骨密度測定できる方法としてWHOの基準組み込まれており、2017年現在骨粗鬆症標準的な診断方法となっている。 測定部位日本骨粗鬆症予防と治療ガイドライン作成委員会作成した骨粗鬆症予防と治療ガイドライン2015年版」(JCS2015)では腰椎(L1~L4またはL2L4)と大腿骨近位部の両者測定することが推奨されている。日本では性別ごとの若年成人平均値young adult meanYAM)を基準値として何%かで産出される。これに対して欧米では若年女性2029歳)の骨密度基準とした標準偏差値であるTスコア用いる。Tスコアの-2.5がYAM70%に相当する。なお同年齢との比較はZスコア行われるDXA診断特性はTスコア-2.5以下を基準とした場合椎体骨折有無に対して腰椎DXA感度71.2%で特異度97.2%であった大腿骨近位部のDXAでは感度33.8%で特異度が97.2%であった椎体骨折に関して椎骨DXAの方が望ましいが椎体圧迫骨折があると見かけ骨密度高くなるため腰椎Xp圧迫骨折がないことを確認することが必要である。 日本骨代謝学会によるフローチャートによると、腰椎側面X線撮影病的骨折認めなければ骨塩定量行なうこととなっている。若年成人平均値YAM)を基準値として、70%未満であれば、どの部位であっても骨粗鬆症診断する測定部位腰椎大腿骨橈骨第二中手骨踵骨いずれでもよいとされているが、もっとも望ましいのは腰椎とされている。70%-80%の範囲では骨量減少である。橈骨ではビスホスホネートビスフォスフォネート)の治療効果判定できない超音波使用した骨密度定量結果ばらつき大きく骨粗鬆症診断使用するのは適切ではないとして適正な測定方法含まれていない高齢女性においては二重エネルギーX線吸収法DXA法)は骨折予測にあまり有用でないという報告もある。

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