CodeTypeDeclaration.IsPartial プロパティ

.NET Framework クラス ライブラリ リファレンス

CodeTypeDeclaration.IsPartial プロパティ

メモ : このプロパティは、.NET Framework version 2.0 で新しく追加されたものです。

型宣言が完全か部分的かを示す値を取得または設定します。

名前空間: System.CodeDom
アセンブリ: System (system.dll 内)
構文

Visual Basic (宣言)

Public Property IsPartial As
 Boolean

Visual Basic (使用法)

Dim instance As CodeTypeDeclaration
Dim value As Boolean

value = instance.IsPartial

instance.IsPartial = value

C#

public bool IsPartial { get;
 set; }

C++

public:
property bool IsPartial {
    bool get ();
    void set (bool value);
}

J#

/** @property */
public boolean get_IsPartial ()

/** @property */
public void set_IsPartial (boolean value)

JScript

public function get IsPartial
 () : boolean

public function set IsPartial
 (value : boolean)

プロパティ値
クラス宣言または構造体宣言が部分的な実装表現である場合は、true。これらの宣言がクラスまたは構造体の完全な実装である場合は、false。既定値は false です。

解説

1 つの宣言内に完結するクラスまたは構造体の実装を作成することも、複数の宣言にわたって実装することもできます。実装は、通常、1 つの完全な型宣言で提供されます。この場合、型宣言の IsPartial プロパティを false に設定します。この値は、型宣言がクラスまたは構造体の実装の詳細を完全に表すことを示します。

部分的な型宣言を使用すると、アプリケーションの各種モジュールで、クラスまたは構造体の実装のさまざまな部分を簡単に作成できます。部分的な型宣言は、1 つのソース ファイルに保存することも、複数のソース ファイルにわたって保存することもできます。ただし、これらの複数のファイルは、最終的にまとめてコンパイルし、結合して型実装を形成する必要があります。

C# 言語では、partial キーワードによって、クラスと構造体の部分的な型宣言がサポートされます。Visual Basic では、Partial キーワードによって、クラスと構造体の部分的な型宣言がサポートされます。部分的な型宣言がサポートされないコード ジェネレータもあるので、PartialTypes フラグを指定して Supports メソッドを呼び出し、このサポートをテストします。

メモ
部分的な型宣言は、クラスと構造体についてサポートされます。列挙体やインターフェイスに部分的な型宣言を指定すると、生成されたコードでコンパイラ エラーが発生します。

複数の宣言にわたってクラスまたは構造体の実装を提供する場合、最初の宣言とすべての補足宣言について IsPartial プロパティを true に設定します。最初の宣言では、アクセス修飾子、継承された型、実装されたインターフェイスを含む型シグネチャを完全に指定する必要があります。補足宣言で、型シグネチャを再指定する必要はありません。コンパイラ エラーは、通常、補足宣言で型シグネチャを再定義すると、発生します。

Visual Studio 2005 は、ユーザーが生成したコードとデザイナ コードを区別するために部分的な型を使用します。Visual Basic Windows アプリケーション プロジェクトでは、ユーザー コードは Partial キーワードで修飾されていない部分クラスに配置され、デザイナが提供したコードは Partial キーワードを持つクラスに表示されます。C# では、ユーザー コードとデザイナ コードの両方が、partial キーワードで識別される部分クラスに表示されます。

使用例

この例は、CodeTypeDeclaration を使用して、複数の宣言にわたるクラス実装を提供するコード例です。この例では、最初のクラス宣言ステートメントを作成し、IsPartial プロパティを true に設定します。

Visual Basic

Dim baseClass As CodeTypeDeclaration = New
 CodeTypeDeclaration("DocumentProperties")
baseClass.IsPartial = True
baseClass.IsClass = True
baseClass.Attributes = MemberAttributes.Public
baseClass.BaseTypes.Add(New CodeTypeReference(GetType(System.Object)))

' Add the DocumentProperties class to the namespace.
sampleSpace.Types.Add(baseClass)

C#

            CodeTypeDeclaration baseClass = new CodeTypeDeclaration("DocumentProperties");
            baseClass.IsPartial = true;
            baseClass.IsClass = true;
            baseClass.Attributes = MemberAttributes.Public;
            baseClass.BaseTypes.Add(new CodeTypeReference(typeof(System.Object
)));

            // Add the DocumentProperties class to the namespace.
            sampleSpace.Types.Add(baseClass);

C++

CodeTypeDeclaration^ baseClass = gcnew CodeTypeDeclaration( "DocumentProperties"
 );
baseClass->IsPartial = true;
baseClass->IsClass = true;
baseClass->Attributes = MemberAttributes::Public;
baseClass->BaseTypes->Add( gcnew CodeTypeReference( System::Object::typeid
 ) );

// Add the DocumentProperties class to the namespace.
sampleSpace->Types->Add( baseClass );

この例の別のメソッドによって、クラス実装が拡張されます。このメソッドでは、既存のクラスに対して新しい型宣言ステートメントを作成し、IsPartial プロパティを true に設定します。コンパイラによって、2 つの部分的な型宣言が結合され、完全なクラス実装が作成されます。

Visual Basic

Dim baseClass As CodeTypeDeclaration = New
 CodeTypeDeclaration("DocumentProperties")
baseClass.IsPartial = True
baseClass.IsClass = True
baseClass.Attributes = MemberAttributes.Public

' Extend the DocumentProperties class in the unit namespace.
docPropUnit.Namespaces(0).Types.Add(baseClass)

C#

CodeTypeDeclaration baseClass = new CodeTypeDeclaration("DocumentProperties");
baseClass.IsPartial = true;
baseClass.IsClass = true;
baseClass.Attributes = MemberAttributes.Public;

// Extend the DocumentProperties class in the unit namespace.
docPropUnit.Namespaces[0].Types.Add(baseClass);

C++

CodeTypeDeclaration^ baseClass = gcnew CodeTypeDeclaration( "DocumentProperties"
 );
baseClass->IsPartial = true;
baseClass->IsClass = true;
baseClass->Attributes = MemberAttributes::Public;

// Extend the DocumentProperties class in the unit namespace.
( *docPropUnit)->Namespaces[ 0 ]->Types->Add( baseClass );

プラットフォーム

Windows 98, Windows 2000 SP4, Windows Millennium Edition, Windows Server 2003, Windows XP Media Center Edition, Windows XP Professional x64 Edition, Windows XP SP2, Windows XP Starter Edition

開発プラットフォームの中には、.NET Framework によってサポートされていないバージョンがあります。サポートされているバージョンについては、「システム要件」を参照してください。

バージョン情報

.NET Framework
サポート対象 : 2.0

参照

関連項目
CodeTypeDeclaration クラス
CodeTypeDeclaration メンバ
System.CodeDom 名前空間
PartialTypes