Agressive lymphomaのsalvage療法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/30 04:05 UTC 版)
「CHOP療法」の記事における「Agressive lymphomaのsalvage療法」の解説
再発例にもR-CHOPが効くというデータはいくつかあるが、その再発例が現在はほとんどがCHOP3course+RTの症例(1998年のデータで流行ったからであろう)であるためリツキサンが効いているだけなのかもしれず現在は評価不能である。教科書的には原則として再発例はsalvage療法であり代表的な治療はEPOCH療法となる。 VP-16(ETP)はエトポシド(ラステッド)である。それ以外はCHOPで用いた薬物である。前述のようにCYはシクロホスファミド(エンドキサン)、DXRはドキソルビシン(アドリアシン)、VCRはビンクリスチン(オンコビン)、PSLはプレドニゾロンである。CHOPとの差はPSLが増量され、代わりにVCRとDXRは一日あたりは減量され、CYが最終日となっている。いずれにせよ、用いる薬物量自体は多くなりCHOPより副作用、効果とも強力であり悪性リンパ腫のsalvage療法としてよく用いられる。中悪性度リンパ腫において再発例や初回治療抵抗性患者に対して行われることが多い。基本的には前述のように初回治療に交叉性のない薬物を組み込んだり投与量や投与時間を変えたレジメンであり、同様のコンセプトで作られた化学療法にESHAP, DHAP, ICEがある。しかしそれぞれの比較試験は行われておらず、こういった場合の標準療法は未だ確立していない。注意点としては, CHOP3サイクル+RTにて5年以上たってから非RT部位に再発した場合はsalvage療法ではなく、R-CHOP療法にて再治療することが多い。 CHOP療法、R-CHOP療法ではDXR、VCRの投与がday1のみであるので、当日に末梢静脈確保すれば、漏出性皮膚障害のリスクは軽減できるので末梢静脈確保で十分なのだが(ゆえに外来治療可能)、EPOCH療法になると連日のDXR、VCR投与があるために漏出性皮膚障害のリスクが高まるため、CVカテーテルを使う。そうなると投与方法の自由度が高まってくる。以下はほんの一例ということだ。CVカテーテルがあるので消化器障害が強く出ても、中心静脈栄養が可能である。 1.ラステッドXg 生理食塩水500ml 24h 2.アドリアシンXg オンコビンXg 5%ブドウ糖液500ml 24h 3.カイトリルバック 30min 4.悪心時カイトリルバック 追加1回のみ可 5.体重減少にてラシックス10mg 生理食塩水50ml 15min×2 6.体温38℃以上にてマキシピーム1g 生理食塩水100ml 1hr ×2 またエンドキサンを用いる日は 7.エンドキサンXmg 生理食塩水500ml 3hr 位でやることが多い。
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