ATS-ST系列による曲線での速度照査
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 16:20 UTC 版)
「速度照査」の記事における「ATS-ST系列による曲線での速度照査」の解説
速度照査は当該箇所へのATS地上子の設置によって可能になるのであり、ATS-ST系列が設置されている路線の曲線のすべてで速度照査が行われているわけではない。JR福知山線脱線事故以前の設置数は全国合計で曲線25箇所に過ぎなかった (JR東海 8箇所/JR西日本 17箇所/JR四国 0箇所/JR九州 0箇所)[要出典]。分岐器過速度警報装置の更新用として開発・普及したのが実態である。 ATS-ST系列による信号に対する速度照査 ATS-ST系列では、信号に対する速度照査地上子は十分に設置されていない(絶対信号のみへの設置で、しかもそのほとんどが低速域の速度照査に特化されている)のが現状である。 また、閉塞信号には速度照査地上子・即時停止地上子が設置されていない。例外として、JR東海・あおなみ線の複線区間で場内・出発信号機が設置されていない駅には、閉塞信号であっても場内相当(入口側)に即時停止地上子が設置されている。また、愛知環状鉄道のすべての閉塞信号には速度照査地上子が設置されている(後述)。 ATS-ST系列の速度照査用地上子 ATS-ST系列での速度照査にはATS-Sx系地上子がLC共振回路で無電源動作のため、電源の確保が困難な山間部でも容易に設置できる。車上側で速度照査を行うため、地上側に地上子制御用のタイマー回路は不要であり、比較的安価に速度照査地点を増やすことが可能である。価格は部品代で1対(地上子2基1組)で10万円程度、設計・工事費を含め3対1組で100万円前後と報道されており、曲線制限には制御がないから自社設計施工なら、40万円程度で設置できると考えられる(工事費を除く)[要出典]。
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