APFSとは? わかりやすく解説

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Apple File System

(APFS から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/28 12:06 UTC 版)

APFS
開発者 Apple
正式名 Apple File System
導入 2017年3月27日 (iOS 10.3)
パーティション識別子 7C3457EF-0000-11AA-AA11-00306543ECACGPT
構造
ディレクトリ B木(B-tree)
限度
最大ファイル サイズ 8 EiB
最大ファイル数 263
ファイル名の文字 UTF-8エンコードされたUnicode 9.0
特徴
タイムスタンプ 変更、属性変更、アクセス、作成
日付分解能 1ナノ秒
パーミッション UNIXパーミッション、NFS v4ACL
透過的圧縮 あり(AppleFSCompression.framework)
透過的暗号化 あり
対応OS macOSiOSiPadOSvisionOStvOSwatchOSLinux
テンプレートを表示

Apple File System (APFS) は、Appleが開発したmacOSiOSiPadOSvisionOStvOSおよびwatchOS 向け[1]ファイルシステムである[2][3]。これらのOSで使われてきたHFS+ (Mac OS 拡張フォーマットとも呼ばれる) の根本的な問題を解決することを目的としている。APFSは フラッシュメモリおよびSSDに最適化されており、暗号化に重点を置いている[4][5]

歴史

2014年よりドミニク・ジャンパオロ英語版が中心になり、Core Storage英語版とは異なる新しいファイルシステムとして開発が始まった[6]

2016年6月13日に開催されたWorldwide Developers Conference (WWDC) 2016にて、1998年から使用されていた HFS+ 以来約20年ぶりに、2017年の導入を目指した開発が発表された[4][5]

iOSデバイスには2017年3月27日に iOS 10.3のリリースで導入され、macOSデバイスには2017年9月25日に macOS High Sierraのリリースで導入された[7][1]

設計

このファイルシステムはApple WatchからMac Proにまでスケールしている。inodeには64bitの数が採用され、よりセキュアなストレージになっている。APFS のコードでは、HFS+ と同様に TRIMコマンド が使われており、空き容量の管理とパフォーマンスの改善に貢献している。これにより、iOS, iPadOSとmacOSでは、読み書きの速度が向上する場合があり[1]、iOSデバイスではAPFSの利用可能データの計算方法の改善により、デバイスの空き容量が増加することがある。

HFS+はシングルスレッドにしか対応していないが、APFSはマルチスレッドに対応しており、ファイルのタイムスタンプはナノ秒単位で管理される[8]

ファイル共有プロトコルはAFPには対応していないため、SMBを使うことが推奨されている[8]

クローン

クローンを利用することで、オペレーティングシステムは、同じボリュームにあるファイルのコピーを追加のスペースを消費せずに効率よく作成できる。クローンファイルに対してなされた変更は、差分データとして保存されるため、ドキュメントの改訂やコピーに必要なストレージ容量が削減できる[3]

スナップショット

APFSは、ポイントインタイムで読み取り専用のファイルシステムのインスタンスを作成することで、スナップショットをサポートする[3]

暗号化

APFSはネイティブにディスク全体の暗号化に対応している。ファイルの暗号化には以下のオプションが選択できる。

  • 暗号化なし
  • 1つの鍵による暗号化
  • 複数の鍵による暗号化 (各ファイルが独立した鍵で暗号化され、メタデータが別の鍵で暗号化される[3])

ファイル数の最大値の増加

APFS はinodeの数が64bitに増加したため、1つのボリュームに カテゴリ




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