A18
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/16 17:37 UTC 版)
トム・ウォーキンショーの買収により、コンストラクター名をフットワークから再びアロウズに変更。型式名も1991年(FA11C)以来続いていたFAからAに戻った。FA17からはタイヤ(グッドイヤー→ブリヂストン)とエンジン(ハート→ヤマハ)が変更された。 1996年にリジェから加入したダーニーが設計。しかし信頼性が致命的なレベルで欠如しており、ウォーキンショーとの意見の食い違いからダーニーは序盤でチームを離脱。第5戦モナコGPでフェラーリからバーナードが加入するまででは完走は1回ずつの計2回しかなかった。バーナードが最初に行った事は、パーツの強度上げによる信頼性の向上だった。 信頼性向上策とともに様々な改良が施された。ブラジルGPからエアボックスをウィリアムズFW18の様に若干前方に突き出した形状に改修した。ドイツGPにはレスダウンフォースに対応した新型のフロントウイングを投入、フラップがフルサイズから左右分離型になった。ハンガリーGPではハイダウンフォースに対応した、リヤウイングの前方にウイングが追加された。 エンジンは、開幕戦にはCスペックが投入されたが、第4戦サンマリノGP以降は各部を見直したDスペックエンジンが搭載された。 ヒルは「A18は、基本的なバランスは優れていて、ヤマハエンジンも超軽量、ブリヂストンタイヤを履かせたら文句なしのセットアップが決まる可能性があり、(エンジンパワーがさほど重要ではない)ハンガロリンクでピッタリまとまった」と、ハンガリーでの快走の要因を分析している。
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