9640形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/12 16:32 UTC 版)
詳細は「土佐くろしお鉄道9640形気動車」を参照 ごめん・なはり線開業に先立ち、2002年(平成14年)3月から製造された気動車である。形式名「9640」は「くろしお」にちなんだものである。同年3月に特別仕様車2両(9640-1S、2S)、一般車8両(9640-3 - 10)が製造され、予備車確保のため2005年(平成17年)に1両(9640-11)が追加されている。第三セクター鉄道では製造者が準備した標準仕様に近いものを採用する事例が多かったが、9640形は車体寸法、材質などが製造者の標準仕様と異なり、2002年(平成14年)製造の10両は5両ずつ富士重工業と新潟鐵工所に発注されている。路線バス、乗用車などの既存交通機関との対抗上四国旅客鉄道(JR四国)高知駅への乗り入れは必須と判断され、JR四国1000形と連結運転可能な性能をもっている。全車エンジンなどの走行装置は共通で、小松製作所製SA6D140-H-1ディーゼルエンジンを331 kW(450 PS)に設定して採用した。全車21 m級のステンレス製車体、正面貫通式、両運転台、トイレありだが、特別仕様車2両(1S、2S)は鯨をイメージした流線型の先頭部をもち、海側をオープンデッキ式の通路とした構造で、座席は転換クロスシート、一般車(3 - 10)は通常の平妻の車体で車内は後免寄りがロングシート、奈半利寄りが転換クロスシート、2005年(平成17年)製の1両(11)はお座敷車として使用可能で、平妻車体、車内はロングシートとなっている。開業時から高知駅乗入、JR四国1000形との併結運転が行われているほか、土讃線土佐山田駅まで乗り入れる運用にも使用されている。特別仕様車のうち1両(9640-2S)とお座敷対応の1両(9640-11)は日本宝くじ協会の助成を受けた宝くじ号 で、9640-11には「手のひらを太陽に号」の愛称がつけられている。
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