93式空対艦誘導弾(B)(ASM-2B)改善弾
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平成20年度(2008年度)に「ASM-2Bの技術改善に関する技術要求事項について(空幕技第300号20.9.18)」が航空幕僚監部技術部内で通知され、これを基に航空幕僚監部技術部長より装備部長に対して「93式空対艦誘導弾(B)に対する技術要求事項(空幕技第141号23.6.28)」が通知され、93式空対艦誘導弾の仕様書(CP-Y-0067)が改定されてCP-Y-0067Lとなった。これが93式空対艦誘導弾(B)改善弾である。 改修の対象は慣性装置とオートパイロット電子装置のソフトウェアの更新であり、IRCCM(赤外線妨害排除機能)の向上も図られている。なお。納入品にはソフトウェアが入った外部記憶媒体とTCTO(期限付き技術指図書)案が含まれているため、既存のASM-2Bは部隊側で改善弾への改修作業が実施されたと思われる。 この改善によって、部隊用点検器材(改善型より耐久型ラップトップPCと思われる機器、誘導部支持架台等が新たに追加されている)により、多方向から目標を攻撃できる飛翔パターンを設定するための初期値(目標の位置情報等)を入力できるようになり、さらに飛しょう、誘導、起爆の3項目のミッションプロファイルについて新たな機能が追加されている。なお、改善弾の実射試験時には複雑な飛しょう経路を上空から確認し易くするためか、誘導弾の尾部にスモーク発生装置が装備されているのが目撃されている。
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