831形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/08 17:31 UTC 版)
輸送力増強と3両連結運転の実施に備えて、1928年に10両が田中車輌で、翌1929年には10両が川崎車輌での計20両が製造された。側面窓配置こそ401形と同様であるが、前面を併用軌道線1形とよく似た、右側に行先方向幕、左側にエアインテークを持つ平面状3枚窓にモデルチェンジされ、このデザインが鋼体化改造で登場した1141形までの基本デザインとなった。また、運転台が従来の車体中央から左片隅に寄せられ、全ての扉にドアエンジンを装備したほか、連結側には貫通幌が常時装備されるようになった。ただし、後年の形態とは異なり、非連結側の幌は取り外していた。台車及び電装品は、制御器が再び自動加速式の芝浦製作所製RPC-51に換装され、台車が同じボールドウィン78-25AAながらも汽車製造製に代わったほかは塗色も含めて特に変更はなかった。 なお、841 - 850は屋根上の通風器の形状が変更されていることをはじめ、台車のメーカーが今度は日本車輌製造製に変更されたこと、モーターがTDK-513T、ブレーキ装置がAMM-Rに変更されるなど、先の10両からマイナーチェンジした車両として登場した。(形式図)
※この「831形」の解説は、「阪神801形電車」の解説の一部です。
「831形」を含む「阪神801形電車」の記事については、「阪神801形電車」の概要を参照ください。
- 831形のページへのリンク