6502ファミリ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/22 20:49 UTC 版)
「モステクノロジー」の記事における「6502ファミリ」の解説
6501が発表されると、モトローラは即座に訴訟を起こした。6501は6800と互換性はなかったが、ピン配置が同じであるため6800向けのマザーボードに使うことができたのである。6501のセールスは停止され、モステクノロジーが最終的に20万USドルを支払って決着するまで長い時間がかかった。 その間にモステクノロジーは1975年に1MHzの6502を25USドルで売り出した。6502は6800やIntel 8080やザイログのZ80よりも高速で、安く、使いやすかった。6501のように既存のモトローラ向けハードウェアで使うことはできないものの、あまりにも安いため販売個数で6800を追い抜いた。 あまりの安さのため、1975年の見本市に最初に登場したとき、詐欺ではないかと思われたほどである。彼らはモステクノロジーのマスク技術に気づいておらず、一般的な歩留まり率で計算すると採算が取れないと思われたからである。モトローラとインテルは同じ見本市で対抗チップの価格を下げて提示した。このために詐欺ではないとわかって、6502のサンプルは見本市の終了までに全てバイヤー達に持っていかれた。 6502は、当時最も人気のあるチップのひとつとなった。いくつもの企業がモステクノロジーのライセンス供与を受けて650xシリーズを生産した。 モステクノロジーは6502が動作することを見せるためにシンプルなコンピュータキットKIM-1を設計した。電卓事業が行き詰りつつあったコモドール社はこれに目をつけ、KIM-1にディスプレイとキーボードをつけて箱に収めて Commodore PET として売り出した。 しかし、モトローラからのデザイナーはコモドール社との親密な関係を嫌い、次々と辞めていった。
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