3C48とは? わかりやすく解説

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3C 48

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/16 10:05 UTC 版)

3C 48
観測データ(元期J2000)
星座 さんかく座
見かけの等級 (mv) 16.06[1]
視直径 0.6´×0.5´
分類 QSO[1]
天文学上の意義
意義 初めて発見されたクエーサー
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  01h 37m 41.2971s[2]
赤緯 (Dec, δ) +33° 09′ 35.118″[2]
赤方偏移 0.367[1][2]
距離 46億9000万光年
物理的性質
色指数 (J-H) 0.779 ± 0.064[2]
色指数 (H-K) 1.087 ± 0.058[2]
他のカタログでの名称
3C 048[1],
3C 48.0,
4C 32.08,
B2 0134+32,
2MASS J01374130+3309350,
QSO J0137+3309,
QSO B0134+3254,
RX J0137.6+3309,
1RXS J013741.7+330931,
PG 0134+329,
2E 444,
LEDA 73991,
IRAS 01348+3254[2]
Template (ノート 解説) ■Project

3C 48は、地球から見てさんかく座の方向に地球から46億6200万光年離れたところにあるクエーサーである。初めて発見されたクエーサーである。

3C 48はアラン・サンデージによって1960年に発見された[3]。電波源は1950年代の終わりから1960年頃までに数百個発見されていて、3C 48も電波源として発見されていた[3]。しかし3C 48は、可視光で対応できる天体として初めて関連付けられた天体である[3]。3C 48はスペクトル観測により、暗く青い変光星として見えた。しかし、3C 48のスペクトルには、正体不明の幅の広い輝線が多く含まれており、この奇妙なスペクトルの起源を当時説明する事は出来なかった。しかし、1963年3C 273という電波源からも奇妙なスペクトルが発見され、大きな赤方偏移をしている事が発見された。3C 273は、後にクエーサーとして分類された最初の天体となった。よって3C 48は初めて発見されたクエーサーであるが、初めてクエーサーと確認された天体ではない。

3C 48の赤方偏移の値はz=0.367であり、地球から46億9000万光年離れている。後退速度は約秒速10万kmであり、光速の3分の1の速度で我々から遠ざかって見える。これほど大きな赤方偏移の値は1982年まで発見されていない[4]。ただし、1960年当時最も大きな赤方偏移の値は3C 295のz=0.46171である[5]

関連項目

出典

  1. ^ a b c d NED results for object 3C 048 NED
  2. ^ a b c d e f 3C 48 SIBAD
  3. ^ a b c Optical Identification of 3c 48, 3c 196, and 3c 286 with Stellar Objects. The SAO/NASA Astrophysics Data System
  4. ^ Detection of the underlying galaxy in the QSO 3C48 The SAO/NASA Astrophysics Data System
  5. ^ 4C 52.30 SIMBAD

座標: 01h 37m 41.2971s, +33° 09′ 35.118″


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