3連続2着
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 21:53 UTC 版)
安田記念優勝後は続戦し、7月7日、中京競馬場の高松宮杯(GII)に臨む。陣営は4歳のエリザベス女王杯を回避した時点で2000メートル以上のレースには使わないと決めていたが、高松宮杯は、父トウショウボーイのみならず、母ハギノトップレディ、母母イットー、叔父ハギノカムイオーが優勝しているダイイチルビーにとって特別な重賞であったために出走する。母・娘・孫娘による三代同一重賞優勝が期待されて、1.4倍の1番人気に支持された。相手にはGIII勝利のホワイトアローやGIII2着のトーワルビーが推されており、8頭中5番人気には安田記念2着のダイタクヘリオスもいた。当日は重馬場、中京競馬場史上2番目となる約4万6000人に見守られながらの競走となった。 スタートからトーワルビーが逃げて、ダイタクヘリオスが2番手、ダイイチルビーはそれに次ぐ3番手だった。トーワルビーがハイペースで引っ張って早々に脱落。代わって逃げ切りたいダイタクヘリオス、差し切りたいダイイチルビーという体制で最終コーナーを通過した。直線では、河内がダイイチルビーを促したものの、末脚を繰り出せなかった。それでもダイタクヘリオスを徐々に追い詰め、ゴール寸前で並びかけることに成功、横並びで入線する。2頭の優劣は写真判定に委ねられ、ダイタクヘリオスのハナ差先着が認定。ダイイチルビーの2着敗退となり、三代同一重賞優勝の快挙はお預けとなった。その後は、荻伏牧場で夏休み、カリブソングやリンドシェーバーとともに過ごしていた。秋の目標をマイルチャンピオンシップとスプリンターズステークスに定め、始動戦をスワンステークスとしていた。 10月26日のスワンステークス(GII)では、2.5倍の1番人気という支持。4連勝中のジョーロアリング、この年勝ちがないバンブーメモリー、ダイタクヘリオスとの対決となった。スタートから先行し、直線では外に持ち出した。前を捉えて先頭に立ちかけたが、内から5番人気ケイエスミラクルに台頭を許した。ケイエスミラクルとダイイチルビーはいずれも日本レコードで走破していたが、ケイエスミラクルにクビ差及ばず2着に敗れた。 続いて11月17日、目標のマイルチャンピオンシップ(GI)では、1.8倍の1番人気という支持。再びケイエスミラクル、バンブーメモリー、ダイタクヘリオスとの対決となり、中でも日本レコード決着の2頭の組み合わせの馬番連勝は3.4倍だった。3枠5番からスタートしたが出遅れ、その直後にバンブーメモリーに接触してしまい後方からの追走。直線で外に持ち出して追い込むも、スタートから快調に飛ばし、早めに仕掛けてリードを作ったダイタクヘリオスが失速せず、届かなかった。ダイタクヘリオスに2馬身半後れを取る2着。再びダイタクヘリオスに敗れ、三連続2着となった。
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